先日、大きなニュースが世界的に報道されました。
ローマ教皇フランシスコ教皇の逝去とされたことと、そして新教皇として新たにアメリカ出身のプレボスト氏がレオ14世として教皇に就任しました。
新たな教皇を選出する「コンクラーベ」は世界的に大きな注目を集めていましたね。
そんな威厳ある歴史と伝統を重んじるカトリックの総本山 ヴァチカン市国ですが実は電気と非常に深い結びつきがあると言うのをご存じでしょうか?
今回はそんなヴァチカン市国と電気の意外な関係をご紹介致します。
・「電気」と「信仰」…その意外な関係
「電気とローマ教皇って、何の関係があるの?」
そんなふうに思ったあなた、鋭いです。
でも実は――ヴァチカンは世界で一番エコで電気に関心の高い国のひとつなんです!
2009年の環境問題に関するスピーチの一部に当時のローマ教皇ベネディクト16世はこう言いました。
「神が与えてくれた太陽の光で、我々は生きるべきだ」
当時、ローマ教皇であったベネディクト16世はグリーン・ポープ(環境に優しい教皇)の異名で呼ばれるほどに環境問題に深く関心を持って居たことでも知られていました。
これをきっかけに、ヴァチカンでは屋根一面に太陽光パネルを導入!
たとえば、ヴァチカン内の「パウロ6世ホール」は上空から観ると屋根の上がソーラーパネルまみれなんです!
その結果、ヴァチカンは世界一小さい国なのに、1人あたりの再エネ発電量は“世界トップクラス”!
バチカン市国の年間電力消費量はなんと日本の小さな町1つ分以下!

ベンツ製の教皇専用電動車「ポップモービル」
更に教皇が乗車する専用モビールにはベンツ製の電動自動車が採用されたりと見た目は神々しくも中身は環境に配慮された未来仕様です。
・ヴァチカン市国の電気に対する解釈
その昔、ヴァチカンで行われるミサや祭事は全てろうそくの光で行っていました。
もちろん、現在でもその伝統を守ってろうそくを多用する部分も多いですし、敬虔な信者の方々もろうそくを手にミサに参加したりもします。
威厳ある巨大な大聖堂は信者達の灯す無数のろうそくの光でボワ〜っと照らされていたそうです。
しかしながら時代が進むにつれて、電気を全く使わないというのは難しくなってきました。
19世紀頃、、ヴァチカンや教会に電気を導入すると一部の神学者からこんな声も…
「人工の光で神の光を汚すことにならないか?」
様々な議論の末、導き出された結論は…
「光そのものが“神の象徴”であるなら、電気もまた神の恵み」!
と言う結論だったのです。
こうして電灯がバチカンを照らすようになったのです。
過去に多く残されてきた巨匠と呼ばれる画家達の描く主や後に聖人となる弟子達の顔の周りには光の輪が描かれておりました。
これは聖なる存在である事を示すために描かれることが多く、特別な意味を持ちます。
そのような背景を持ちながら「電気の光」を「神の恵み」と解釈されたのは大きな転換期と考えられます。
キリスト教で「光」はよく使われるモチーフのひとつであり、
闇に射す光=救い
道を照らす光=神の導き
光をもたらす者=救世主
などとされているので「電気の光」をこれに当てはめて解釈するなら「電気」が人類にもたらした恩恵の大きさも窺い知れます。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。
一部に筆者の個人的な見解などが入ってしまいましたが電気と人類の歩んできた発展の歴史を考えればこう言った考えもありかなと思って書きました。
長くなってしまいましたが新たな教皇の誕生を祝福し、平和な世界への精神的な象徴として活躍される事を期待していきたいですね。