こんにちは
暑い夏の夕方、仕事や学校から帰ってきて家族が一斉に家電を使い始める。
みんなが各部屋のエアコンを付け、夕飯の準備で電子レンジを使い、お風呂上がりにドライヤー…そして家電をいっせいに使ったとたん、「バチン!」とブレーカーが落ちて真っ暗。
そんな経験はありませんか?
夏はエアコンの使用で電力消費が増え、ブレーカーが落ちやすい季節です。
この記事では、なぜブレーカーが落ちるのか、落ちたときの正しい対処、そして繰り返すときに疑うべき原因を、電気工事のプロがわかりやすく解説します。
結論から先にお伝えすると、夏にブレーカーが落ちる多くは大きな家電の「同時使い」が原因です。
まずはどのブレーカー(アンペア/安全/漏電)が落ちたかを確認し、使う時間や回路を分けると防げます。何度も落ちるなら契約アンペアや漏電を疑いましょう。

・まず「どのブレーカーが落ちたか」を確認
ひとくちにブレーカーといっても、分電盤には役割の違う3種類があります。どれが落ちたかで原因と対処が変わるので、まずはそこを確認しましょう。

家全体が停電したなら、契約容量を超えて電気を使いすぎた「アンペアブレーカー」。一部の部屋だけ消えたなら、その回路で使いすぎた「安全ブレーカー」。そして、家全体が落ちて漏電のサインが出ているなら「漏電ブレーカー」です。漏電ブレーカーが落ちたときは、安易に戻さず点検が必要なので注意してください。
・同時に使うと危ない家電
ブレーカーが落ちる多くの原因は、消費電力の大きい家電の“同時使い”です。代表的な家電の消費電力の目安を見てみましょう。

たとえば、電子レンジ(約1400W)とドライヤー(約1200W)を同じ回路で同時に使えば、それだけで上限を超えてしまいます。とくにキッチンは、電子レンジ・電気ケトル・IHなど大きな家電が集まりやすい場所。使う時間をずらすか、別の回路(別の部屋)のコンセントを使うことで、ブレーカー落ちを防げます。
・ブレーカーが落ちたときの戻しかた
落ちたときは、あわてず次の手順で対応してください。
- 使用中の家電のスイッチを切り、コンセントから一部のプラグを抜く
- 落ちているブレーカーを確認する(つまみが下がっている/中間で止まっている)
- 安全ブレーカーが落ちている場合は、いったん「切」にしてから「入」に戻す
- 復帰したら、家電を一度にではなく、ひとつずつ使い始める
漏電ブレーカーが落ちている場合や、原因がはっきりしない場合は、無理に戻さず専門業者にご相談ください。
・何度も落ちるなら、原因はこれかも
使いすぎに心当たりがないのに何度もブレーカーが落ちる場合は、別の原因が隠れていることがあります。
考えられるのは、現在契約しているアンペア容量が今の生活に対して小さすぎるケース、特定の回路に負荷が偏っているケース、そして配線や機器の漏電・劣化です。
とくに漏電は、放置すると感電や火災につながる危険があります。
「最近なぜかやたらと落ちるな」と感じたら、早めに電気工事業者に点検を依頼することをおすすめします。
契約アンペアの見直しや回路の増設で、快適に使えるようになるかもしれません。
・契約アンペアの選び方の目安
そもそも、ご家庭の契約アンペアは生活に合っているでしょうか。契約アンペアとは、家全体で同時に使える電気の量のこと。これが小さすぎると、少し家電を重ねただけでアンペアブレーカーが落ちてしまいます。目安としては、一人暮らしや少人数なら30A前後、3〜4人家族でエアコンを複数台使うなら40〜50A、オール電化や大家族、またはこだわったネット環境や特別な大型機器を設置している等ではではさらに大きな契約が向いています。
ただ、アンペアを上げると基本料金も上がる契約が一般的なので、やみくもに大きくすればよいわけではありません。

「よく落ちるから上げたい」「使っていないのに基本料金が高い気がする」という場合は、生活スタイルに合った容量を一緒に検討します。
アンペア変更は電力会社への手続きが必要で、工事をともなう場合もあります。
・漏電が疑われるときのサイン
使いすぎでもないのにブレーカーが落ちる場合、漏電が起きている可能性があります。次のようなサインに心当たりはありませんか。雨の日や湿気の多い日に落ちやすい、特定の家電を使うと落ちる、コンセントやスイッチがピリッとする、電気代が急に上がった——これらは漏電の代表的なサインです。漏電は感電や火災につながる危険があるため、思い当たる場合は使用を控え、早めに点検を受けてください。漏電ブレーカーが落ちたまま戻らないときも、無理に復帰させないことが大切です。
・ブレーカーが落ちたときにやってはいけないこと
あわてているときほど、やりがちな“危険な行動”があります。覚えておいてください。まず、濡れた手でブレーカーや家電に触れないこと。感電のおそれがあります。次に、原因がわからないまま何度もブレーカーを戻し続けないこと。とくに漏電ブレーカーが落ちている場合、無理に通電すると感電や火災につながる危険があります。また、ブレーカーが頻繁に落ちるのを「いつものこと」と放置しないこと。背後に漏電や配線の劣化が隠れていることがあり、放っておくと重大な事故になりかねません。少しでも不安を感じたら、自己判断せず専門業者に点検を依頼するのが安全です。
・よくある質問
Q. ブレーカーが落ちたらどう戻す?
A. 使用中の家電を減らし、落ちたブレーカーを「切」にしてから「入」に戻します。漏電ブレーカーが落ちた場合や原因不明のときは、無理に戻さず点検を依頼してください。
Q. 同時に使うと危ない家電は?
A. 電子レンジ・IH・ドライヤー・電気ケトルなどです。1回路1500Wが目安で、これらの重ね使いはブレーカー落ちの原因になります。
Q. 契約アンペアは上げたほうがいい?
A. 使い方に対して小さすぎると頻繁に落ちます。ただし基本料金も上がるため、生活に合った容量に見直すのがポイントです。
・まとめ
いかがでしたか
夏にブレーカーが落ちる多くは、大きな家電の同時使いが原因です。
使う時間や優先度を考慮して回路を分ける「分散」を意識すれば、かなり防げます。
それでも繰り返す場合は、契約アンペアや配線そのものに原因があるかもしれません。
「毎年夏になると落ちて困る」という方は、一度ご相談ください。生活に合った最適な電気環境をご提案します。
ブレーカーの頻繁な動作・契約アンペアの見直し・回路増設のご相談は、株式会社ケー・ディー・エスまでお気軽にお問い合わせください。点検・お見積りまで丁寧に対応いたします。