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待機電力とは?

2026.09.24
電気の用語集No.055「待機電力」のサムネイル。電源を切ったテレビにも少し電気が流れているイラスト。

待機電力(待機時消費電力)とは、機器を使っていないあいだにも消費される電気のことです。リモコンの信号を待つ、時計を動かす、設定を覚えておく——そのための「静かな消費」は、家庭の電気使用量のおよそ5%を占めると言われます。

やさしい解説

「スイッチを切ったのに、なぜ電気を使うの?」と思いますよね。理由は、機器が完全には眠っていないからです。リモコンで「オン」と言われたらすぐ応えるために、受信部はずっと起きて待っています。内蔵時計や録画予約、各種の設定記憶も、電気があってこそ保てるものです。人にたとえるなら、うたた寝しながら呼ばれるのを待っている状態。完全な熟睡ではないぶん、少しだけ体力を使っているのです。

待機電力が大きくなりがちな代表は、ガス給湯器のリモコン、テレビやレコーダー、温水洗浄便座、インターネットのルーター類など。1台1台はわずかでも、家中の台数を集めると、じわりと効いてくる量になります。リモコンで動く機器、時計付きの機器、ランプが光っている機器——わが家の台数を数えてみると、20台30台とあることも珍しくありません。

金額の感覚でいうと、家庭の電気の約5%ですから、電気代が月1万円の家庭なら月500円前後、年間では数千円規模。「知らないうちに払っている固定費」と考えると、見直す価値が見えてきます。がまんの節電と違い、快適さを何も犠牲にしないのが待機電力対策の良いところです。

朗報もあります。省エネ技術の進歩で、最近の家電の待機電力は昔よりずっと小さくなりました。10年前の機器を最新機に買い替えるだけで、待機分まで含めて省エネになることが多いのです。最近は主電源オフでほぼゼロになる設計の機器も増え、技術の側からも改善が進んでいます。

暮らしとの関わり・注意点

減らし方の基本は、「長く使わない機器のプラグを抜く」こと。旅行や帰省の前、季節家電をしまうときは、プラグまで抜く習慣をつけましょう。抜き差しが面倒な場所は、スイッチ付きの電源タップにすると、手元でパチンと切れて便利です。テレビまわりやパソコンまわりなど、機器が集まる場所ほど効果的です。

ただし、何でも抜けばよいわけではありません。録画予約のあるレコーダー、設定が消える機器、ルーター(切ると家中のネットが止まります)などは、抜かないほうがよい代表格。冷蔵庫はもちろん働き続けてもらいましょう。エアコンは、シーズン初めの運転前に半日〜1日はプラグを差して待機させる必要がある機種が多いので、シーズン中の抜き差しはおすすめしません。説明書の「運転前の通電」の項目を、一度確認してみてください。

優先順位をつけるなら、「使っていない時間が長く、記憶させるものがない機器」から。使っていない部屋のテレビ、季節はずれの家電、長期不在時の温水便座あたりが、手をつけやすいところです。「全部やる」より「効く場所だけやる」が、長続きのコツです。

コンセントの増設やスイッチ付き回路の工事で、「抜きやすい環境」を作る方法もあります。節電のご相談も、遠慮なくどうぞ。

関連する用語

電気の使用量の単位は「キロワットアワー(kWh)」、機器ごとの消費の目安は「消費電力」の項でどうぞ。買い替えで比べるなら「省エネラベル」、時間で自動化するなら「タイマースイッチ」も役立ちます。

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