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従量電灯とは?

2026.10.23
電気の用語集No.084「従量電灯」のサムネイル。基本料金と使った分の積み上げグラフのイラスト。

従量電灯(じゅうりょうでんとう)とは、「基本料金+使った分の料金」という組み立ての、いちばん定番の電気料金プランです。長年、多くのご家庭がこのプランで電気を使ってきました。料金のしくみを知る出発点として、うってつけの用語です。

やさしい解説

料金は、大きく2階建てです。1階が「基本料金」。契約アンペア(一度に使える電気の大きさ)に応じて決まる固定費で、使っても使わなくてもかかります。電気の「席料」のようなもので、いつでも使える体制を保つための費用です。アンペアを下げれば席料も下がりますが、同時に使える量も減る——バランスが肝心です。2階が「電力量料金」。使った量(kWh)に単価をかけた変動費です。

面白いのは、電力量料金が「3段階」になっていることです。月の使用量が少ないうちは安い単価、120kWhを超えるとやや高い単価、300kWhを超えるとさらに高い単価——使うほど単価が上がる階段になっています。最初の階段が生活必需の水準、その先は使い方しだい、という考え方の名残。昭和の時代から続く、公平と省エネの知恵です。

これは「たくさん使う人ほど、節約の効果も大きい」という設計です。省エネを促す意味も込められた、昔からの知恵。わが家の使用量がどの段階まで届いているかを知るだけでも、節電の目標が立てやすくなります。「第3段階に入らない月を増やす」は、分かりやすい目標のひとつです。家族で共有するには、ちょうどよい合言葉になります。

実際の請求額には、このほかに燃料費調整額と再エネ賦課金が加わります。それぞれ別の項でくわしく解説しますが、「2階建て+2つの調整」と覚えておくと、検針票がぐっと読みやすくなります。名前は難しそうでも、中身は「固定+変動+調整」の3層です。

暮らしとの関わり・注意点

見直しの入口は、契約アンペアです。基本料金はアンペア数で決まるので、暮らしに対して大きすぎる契約なら、下げるだけで固定費が下がります。逆に小さすぎるとブレーカーがよく落ちる——同時に使う家電の量から、ちょうどよいサイズを選ぶのがコツです。家族構成の変化や家電の入れ替えは、見直しの好機です。

アンペア変更には、分電盤側の対応が必要になることがあります。契約の相談は電力会社へ、分電盤や配線の対応は私たち電気工事店へ。オール電化や電気自動車の導入では、逆に容量アップが必要になる場面もあります。配線や分電盤の対応力まで含めた診断で、最適な契約が見えてきます。

電力自由化後は、従量電灯によく似た組み立ての新しいプランも各社から出ています。とはいえ基本の考え方は同じ。「固定費(基本料金)と変動費(使った分)」という見方さえ身につけば、どのプランの比較にも応用できます。土台を知っていれば、宣伝文句にも惑わされません。

電気料金の節約は、単価の見直し(プラン)と使用量の見直し(省エネ・機器の更新)の両輪です。古い家電の買い替えや照明のLED化など、使用量側のご相談はいつでもどうぞ。プランと設備、両輪そろえば電気代はきちんと下がります。

関連する用語

使った量の単位は「キロワットアワー(kWh)」、契約の大きさは「アンペアブレーカー」の項でどうぞ。明細の読み方は「検針票」、加算される2つは「燃料費調整額」「再エネ賦課金」で解説します。

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