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白熱電球とは?

2026.09.09
電気の用語集No.040「白熱電球」のサムネイル。フィラメントが光る昔ながらの電球のイラスト。

白熱電球(はくねつでんきゅう)とは、フィラメントという金属の細い線に電気を流し、高温にして光らせる昔ながらの電球です。あたたかな光が持ち味ですが、電気の大半が熱になるため、省エネの時代に主役の座をLEDへ譲りました。

やさしい解説

しくみは、名前のとおり「白熱」です。タングステンという金属でできたフィラメントに電気を流すと、電気抵抗によって2,000〜3,000℃もの高温になり、白く輝きます。金属を熱して光らせる——たき火の中の炭が赤く光るのと、根っこは同じ現象です。

ただし、熱で光るということは、エネルギーの多く(およそ9割)が光ではなく熱になるということ。点灯中の白熱電球に手を近づけると熱いのはこのためで、効率の面ではどうしても不利になります。同じ明るさのLEDと比べると、消費電力はおよそ7倍。照明としては、たくさんの電気を「暖房」に使っていたことになります。

ガラス球の中には、フィラメントが燃えないよう特別な気体が封入されています。それでもフィラメントは少しずつ蒸発して細くなり、やがてプツンと切れる——これが電球の寿命で、およそ1,000〜2,000時間です。切れた電球を振るとカラカラと音がするのは、切れたフィラメントのかけらが中で転がる音。小さな部品が担っていた大仕事を思うと、ちょっと愛おしくもあります。

白熱電球は、エジソンが実用化して以来、130年以上にわたって世界を照らしてきました。初期のフィラメントに京都の竹が使われたという逸話は、日本とも縁の深い話です。現在は省エネ政策により、国内大手メーカーの一般向け白熱電球の製造はすでに終了しています。

暮らしとの関わり・注意点

効率では負けても、白熱電球の光には根強い人気があります。太陽光と同じように色の成分が途切れなく含まれるため、照らした物の色が自然で美しく見える(演色性が高い)のです。料理をおいしそうに見せる力は、いまも一級品です。フィラメントの光は調光との相性も抜群で、絞れば夕焼けのような深い色に変わります。レストランの照明に白熱電球が長く愛された理由です。

その雰囲気は、いまは「電球色のLED」で受け継げます。買い替えのときは「60W形相当」といった相当表示を目安に、同じ口金サイズのLED電球を選べば、明るさも雰囲気も違和感なく置きかえられます。最近は、フィラメントの見た目を再現した「フィラメント形LED」も人気で、裸電球の風合いを楽しむ照明にもLEDが選べます。

使用中の白熱電球で注意したいのは、やはり熱です。点灯中は表面が非常に高温になるので、布や紙を近づけない、外すときは消灯して冷えてから、が鉄則です。ワット数の大きい電球を器具の表示を超えて付けるのも、過熱のもとなので禁物です。

トイレや浴室のような短時間しか点けない場所は「白熱電球のままでいい」と言われた時期もありましたが、いまのLEDは点滅にも強く、価格もこなれました。切れたタイミングでLEDへ——が、現在の答えです。なお、調光器付きの器具や特殊な器具では対応表示の確認をお忘れなく。迷ったら電気工事店にご相談ください。

関連する用語

置きかえ先の「LED」、もうひとつの従来光源「蛍光灯」は、それぞれの項でどうぞ。色の見え方の話は「演色性」、光の色選びは「色温度」、サイズ規格は「口金」でくわしく解説しています。

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