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蛍光灯とは?

2026.09.10
電気の用語集No.041「蛍光灯」のサムネイル。直管と環形の蛍光ランプのイラスト。2027年末で製造終了。

蛍光灯(けいこうとう)とは、管の中の放電で生まれた紫外線を、管の内側に塗られた蛍光体で目に見える光に変える照明です。長らく家庭やオフィスを照らしてきましたが、いま「2027年問題」という大きな節目を迎えています。

やさしい解説

光るしくみは二段構えです。まず、管の中に封入されたわずかな水銀の蒸気に電気を流して放電させると、紫外線が発生します。紫外線はそのままでは見えませんが、管の内側の蛍光体に当たると、白い可視光に変わる——この変換リレーが「蛍光」灯の名前の由来です。管の白い見た目は、この蛍光体の色。光る主役は、実は目に見えない紫外線なのです。

形はおなじみの3タイプ。まっすぐな「直管」、ドーナツ型の「環形(丸管)」、電球のソケットに付く「電球形」です。いずれも点灯には安定器という部品が必要で、器具の中に組み込まれています。点灯までに一瞬の間があるのは、この安定器が放電の準備を整えているためです。

白熱電球よりずっと効率がよく、寿命も6,000〜12,000時間と長い——蛍光灯は登場以来、学校・オフィス・家庭の照明の主役を長く務めてきました。学校の教室のあの白い光に、懐かしさを覚える方も多いのではないでしょうか。それほどまでに、蛍光灯は日本の風景の一部でした。

その蛍光灯に訪れたのが「2027年問題」です。水銀による健康被害を防ぐ国際的な取り決め「水俣条約」により、一般照明用の蛍光ランプは2027年末までに製造・輸出入が終了することになりました。直管も環形も電球形も対象です。使い続けること自体は禁止されませんが、交換用のランプはしだいに手に入りにくくなっていきます。価格も上がり気味で、「使えるうちに次を考える」のが賢い構えです。

暮らしとの関わり・注意点

まずは、わが家の照明チェックから。リビングの丸い管、キッチンや洗面所の直管、ダウンライトの電球形——蛍光灯は意外と家のあちこちに残っています。「ランプの型番をメモして買い置き」も一手ですが、根本の解決にはなりません。

置きかえの本命は、器具ごとLED照明に交換することです。ランプだけをLEDに替える方法もありますが、古い安定器が器具の中に残るのが難点。10年以上使った器具は安定器自体の寿命も近く、チラつきや異音の原因になります。器具ごと替えれば、安定器の電力ロスもなくなり、いちばんスッキリした答えになります。

引掛シーリングに付いている照明なら、LEDシーリングライトへの交換は自分でできます。一方、直管蛍光灯の器具を直管LEDに活かす場合は、安定器を切り離す「バイパス工事」が推奨で、これは電気工事士の仕事。台所の流し元灯や店舗・事務所の直管がたくさんある場合は、まとめての工事が効率的です。照明の台数が多い事務所や店舗では、電気代の削減効果も大きく、投資回収の計算が立てやすい工事です。

使い終わった蛍光ランプは、水銀を含むため捨て方に注意。割らないよう紙などに包み、お住まいの自治体の分別ルールに従って出してください。回収ボックスを設けている自治体や販売店もあります。

関連する用語

置きかえ先の「LED」、もうひとつの従来光源「白熱電球」もあわせてどうぞ。自分で交換できる範囲の話は「引掛シーリング」、工事の資格は「電気工事士」の項でくわしく解説しています。

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