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電線管(PF管・金属管)とは?

2026.10.03
電気の用語集No.064「電線管」のサムネイル。くねくね曲がるPF管とまっすぐな金属管のイラスト。

電線管(でんせんかん)とは、電線やケーブルを中に通して保護するパイプのことです。樹脂製の曲がる「PF管」、コンクリート埋設用の「CD管」、頑丈な「金属管」などがあり、配線を傷や衝撃から守りつつ、将来の入れ替えも楽にしてくれる裏方です。

やさしい解説

電線は、被覆があるとはいえ、こすれ・衝撃・紫外線・湿気に無敌ではありません。そこで、傷みやすい場所や保護が求められる場所では、パイプの中に電線を通します。これが電線管工事です。配線に镂を著せて、通り道も決めてあげる——配線の道路工事のようなものです。

住宅でよく使うのは、ジャバリ状で自由に曲がる樹脂製のPF管です。絞え広がりにくい自己消火性があり、屋内外を問わず活躍します。よく似たオレンジ色のCD管は自己消火性がないため、コンクリートに埋め込む用途に限定——色で区別できるようになっています。オレンジ色を見たら「コンクリート埋込専用」と覚えておくと、現場の話が分かりやすくなります。

金属管は、その名のとおり金属のパイプ。強度が求められる場所や、重量物が当たりうる場所、工場などで使われます。屋外の立ち上がり配線などでも、たくしい姿を見かけます。サビ対策の塗装やステンレス素材など、環境に合わせた選択肢もあります。

電線管のもうひとつの働きが、「配線の通り道の確保」です。管さえ通しておけば、中の電線は後から引き替えられます。新筑時に空の管(さや管)を仕込んでおき、将来の配線に備える——という賢い使い方もあります。将来の電気自動車の充電用に、駐車場まで空配管——という先回りも人気です。配管だけなら費用もわずかで、あとから通線するだけで済みます。

暮らしとの関わり・注意点

住まいで電線管が活躍する場面といえば、屋外配線です。エアコンの配線、庭の照明、駐車場の電源、太陽光発電の配線——雨風と日差しにさらされる場所の配線は、管による保護が長持ちの秘けつです。屋外で配線がむき出しのままの施工を見かけたら、要注意サインです。紫外線はビニル被覆の大敵で、屋外の裸配線は劣化が早く進みます。テープ巻きの応急処置より、管による保護が本筋です。

ガレージや物置への電源引き込みも、電線管の出番です。地中に埋設する場合は深さのルールがあり、管の種類も場所に応じて選定します。「小屋に電気を引きたい」というご相談は、配線ルートの設計から始まります。埋設ルートは、後から掘り返さないよう図面に残しておくのが鐵則です。

リフォームでも、管は名脆役です。壁を壊さずに配線を通したいとき、既存の管が「通り道」として使えることがあります。逆に、管のない場所への配線は壁や天井の開口が必要になることも。図面や現地調査で、最適のルートをご提案します。エアコンの配管用の穴や点検口など、「既存の通り道」を活かす工夫も腕の見せ所です。

電線管の施工は、曲げ半径や固定間隔、接続方法に細かな決まりがある、プロの技術です。見えないところの丁寧さが、配線の寿命を左右します。管の端の処理ひとつで、ケーブルの傷みやすさが変わるのです。

関連する用語

中を通る主役は「VVFケーブル」「単線とより線」の項でどうぞ。配線の見せ方・隠し方は「露出配線と隠蔽配線」、室内の簡易カバーは「配線モール」とあわせて読むと、配線まわりの全体像がつかめます。

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