先日、お客様よりブレーカーがすぐに落ちてしまうので漏電調査をしてほしいとのご依頼を頂きました。
漏電調査のご依頼は結構ご連絡をいただいて、大体の場合は水回りのコンセントの問題や接続している機器に問題がある場合がほとんどなのですが今回は少し違った原因でしたのでご紹介いたします。
1、ネズミによる電線被害
早速、漏電の調査を開始してみますと絶縁状況には問題がなく、ブレーカーを上げるとすぐに落ちてしまうといった状況でした。これはどちらかというとショートしているといった感じでしたので原因となりうる部分を一通りに調査していきました。
すると台所の延長タップコンセントの一部において電線の芯線がむき出しになっているのを発見しました。
ただちにコンセントから外してそちらのほうを回収しました。
芯線のむき出しになっている部分を見てみると外皮の部分にギザギザとしたような跡がおそらく小動物(恐らくネズミ)に齧られた跡だと確信いたしました。

ネズミにかじられた電線ケーブル
2、なぜネズミは電線をかじるのか
ネズミは前歯が一生伸び続ける動物です。そのため歯を削るために、さまざまな物をかじる習性があります。
特に次のようなものはよくかじられます。
・電気配線
・プラスチックケーブル
・木材
・断熱材
特に電線の被覆(ビニール部分)は柔らかく、ネズミにとってかじりやすい素材のため、被害が発生しやすいのです。
電線メーカさんもネズミなどの小動物対策に電線のビニール部に忌避剤(ネズミが嫌う成分)を混ぜた被覆を採用したりといったことをしておりますが完全に防ぐことはできません。
ちなみに余談ですがニンテンドースイッチのゲームソフトも子供の誤飲防止のために「デナトニウム安息香酸塩(Bitrex)」という世界一苦い成分を表面に塗布しており口に含むと嘔吐感を感じるそうです。
3、ネズミ被害のサイン
もし、ご家庭や職場でで次のような兆候があれば注意が必要かもしれません。
・天井からカサカサ音がする
・停電やブレーカーが頻繁に落ちる
・かじられた跡がある
・ネズミのフンが見つかる
これらの症状がある場合、電線被害が起きている可能性があります。
4、まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネズミによる電線被害は見えない場所で起きるため、気づいたときには大きなトラブルになっていることもあります。停電や漏電、さらには火災につながる危険もあるため、早めの対策と点検が重要です。
普段はあまり意識しない電気設備ですが、安全に使い続けるためには、ネズミなどの小さな動物による被害にも注意していく必要があります。