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トラッキング火災とは|仕組みと5つの予防策を解説

2026.07.05

こんにちは

もしも皆さんがいつものようにスマートフォンの充電や家電を使おうとコンセントに電源を刺したとき、「コンセントがなんだか熱い」「差し込み口のあたりが焦げ臭い気がする」——そんなことを感じたのなら絶対に見過ごさないでください。

それは、火災につながるトラッキング現象のサインかもしれませんよ。

トラッキング火災は、特別な使い方をしていなくても、ごく普通のご家庭で起こり得る身近な火災です。

今回は、何故トラッキング現象が起きてしまうのか、その仕組みと予防法を、電気工事のプロがわかりやすく解説します。

 

結論から先にお伝えすると、トラッキング火災はコンセントのプラグのすき間にたまったホコリが湿気を含み、放電して発火する現象です。

半年に1回のホコリ掃除と、差しっぱなしの見直しで防げます。

 

 

・トラッキング現象とは

トラッキング現象とは、コンセントに差したプラグのすき間にたまったホコリが湿気を含み、わずかな放電を繰り返すうちに発火してしまう現象です。順を追って見てみましょう。

トラッキング現象が起きる仕組みを3段階で示した図解
ホコリと湿気が引き金。気づかないうちに進行するのが怖いところです。

怖いのは、これが人が見ていないところで進行すること。留守中や就寝中に出火することもあり、消防の統計でも電気火災の代表的な原因のひとつとして毎年挙げられています。プラグを長期間差しっぱなしにしている場所ほど、リスクは高まります。

 

 

・こんな場所が危ない

とくに注意したいのは、次のような場所です。家具や家電の裏にあるコンセントは、ふだん目が届かずホコリがたまりやすい代表格。洗面所・キッチン・窓際など湿気の多い場所も、トラッキングが起こりやすくなります。冷蔵庫や洗濯機、テレビ、電子レンジなど、一度差したらずっと差しっぱなしになりがちな家電のプラグも要チェックです。

 

 

・トラッキング火災を防ぐ習慣

難しいことは必要ありません。ちょっとした習慣で、しっかり予防できます。

トラッキング火災を防ぐ5つの習慣を示した図解
基本は「ホコリをためない」「差しっぱなしを見直す」の2つ。

ポイントは、半年に1回を目安にプラグを抜いて、乾いた布でホコリを拭き取ること。このとき、濡れた手で作業しないよう注意してください。長期間使わない家電は、プラグを抜いておくのがいちばんの予防になります。抜き差ししにくい場所には、市販のホコリ防止カバーを使うのも有効です。

 

 

・トラッキング以外にも。コンセントが熱くなる原因

コンセントやプラグの発熱は、トラッキング現象だけが原因ではありません。よくあるのが「たこ足配線による容量オーバー」です。一つのコンセントや延長コードに大きな家電を集中させると、許容量を超えて配線が発熱します。延長コードには「○○W(アンペア)まで」という上限があり、これを超えると非常に危険です。

もう一つが「接触不良」。長年の抜き差しでコンセント内部の金具がゆるむと、プラグとの接触が悪くなり、その部分で発熱します。差し込んだプラグがグラグラする、軽く触れると抜けてしまう、といったコンセントは要注意です。こうした不具合は、コンセント自体の交換が必要になることが多く、電気工事士による作業が求められます。

 

 

・賃貸・オフィスでも気をつけたい場所

トラッキングや発熱は、戸建てだけの問題ではありません。賃貸住宅やオフィスでも、OA機器の電源タップや、複合機・電気ポットなど消費電力の大きい機器の差し込み口は注意が必要です。とくにオフィスは、机の下やキャビネットの裏など、ホコリがたまりやすく目の届かない場所に電源タップが集中しがち。定期的にホコリを払い、傷んだタップは早めに交換しましょう。火災は、自分の財産だけでなく、まわりにも被害を及ぼします。

 

 

・コンセントが熱い・焦げ臭いと感じたら

もし、コンセントやプラグが熱を持っている焦げ臭い差し込み口が変色しているといった症状に気づいたら、すぐにその使用を中止してください。これらはトラッキングや内部の不具合が進行しているサインの可能性があります。コンセント自体の交換や内部の点検には電気工事士の資格が必要です。無理にご自身で対処せず、専門業者にご相談ください。早めの対応が、火災という最悪の事態を防ぎます。

 

 

・もし火が出てしまったら

万が一、コンセントやその周辺から出火してしまった場合の対応も知っておきましょう。電気が原因の火災に、いきなり水をかけるのは危険です。感電のおそれがあるためです。まずは可能であれば分電盤のブレーカーを落として電気を遮断し、そのうえで消火器を使うか、小さな火であれば乾いた厚手の布などでおおって空気を断ちます。火の勢いが強い、煙が多いといった場合は、無理をせずすぐに避難し、119番通報してください。日ごろから消火器の位置を家族で共有しておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。

 

・よくある質問

Q. トラッキング火災はどんな場所で起きやすい?
A. 家具や家電の裏、洗面所・キッチン・窓際など、ホコリと湿気がたまりやすい場所です。差しっぱなしのプラグは要注意です。

Q. 予防するにはどうすればいい?
A. 半年に1回プラグを抜いてホコリを拭く、長期間使わない機器は抜く、傷んだコンセントは交換する、などが有効です。

Q. コンセントが熱いときは?
A. 熱を持つ・焦げ臭い・変色しているときは、すぐ使用を中止してください。コンセントの交換や点検は電気工事士に依頼しましょう。

 

 

・まとめ

いかがでしたか

トラッキング火災は特別な家ではなく、どこの家庭でも起こり得る身近な火災です。

だからこそ、半年に1回のホコリ掃除と、差しっぱなしの見直しという小さな習慣が大きな安心につながります。

「このコンセント、ちょっと心配だな」と感じたら、放置せずに一度点検を。気になる箇所があれば、お気軽にご相談ください。


コンセントの発熱・焦げ・交換のご相談は、株式会社ケー・ディー・エスまでお気軽にお問い合わせください。点検・お見積りまで丁寧に対応いたします。

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