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「軽微な工事」とは|資格がなくてもできること・境界線

2026.08.04
電気の法規・法令No.016「軽微な工事」のサムネイル。電球交換のイラスト。

軽微な工事とは、電気工事士の資格がなくてもできる、ごく簡単な作業の範囲のこと。電気工事士法から任された政令(施行令)で決められています。「どこまでが自分でやってよくて、どこからがプロの仕事?」——今回は、その境界線をはっきりさせる回です。日曜大工がお好きな方は、ぜひ保存版としてご活用ください。

やさしい解説

軽微な工事の代表例はこんな顔ぶれです。差込みプラグやテーブルタップへコードをつなぎ直す修理。電力量計やヒューズの取り付け・取り外し。36V以下で動くインターホンやベルの、小型変圧器の先の配線。そもそも「工事」に当たらない作業もあります。電球や蛍光管の交換、スイッチやコンセントのカバー(プレート)の交換、照明器具を引掛シーリングへカチッと取り付けること——これらは資格不要です。リモコンや電池の交換のような日常の手入れも、もちろん自由にどうぞ。

境界線の考え方はシンプルです。「壁・天井・柱などに電線を固定する」「回路そのものに手を入れる」——ここから先が資格の世界。コンセント本体の交換や増設、スイッチ本体の交換、照明器具の直結配線は、一見簡単そうでも、すべて電気工事士だけができる仕事です。動画で手順が見られる時代ですが、「見てできそう」と「法律上してよい」は別の話。この線は安全のための線です。

資格なしでできる作業と資格が必要な工事を対比した図解。

暮らし・現場との関わり

実例で確かめましょう。シーリングライトを引掛シーリングに取り付ける——OK。その引掛シーリング本体を天井に新設する——資格が必要。プラグ交換——OK。壁のコンセント本体の交換——資格が必要。「固定された配線・器具の本体に触れるか」で判定すると、ほぼ迷いません。延長コードを使うのは自由でも、壁に打ち付けて配線代わりにするのは境界の外、という応用問題も解けるはずです。

迷ったら「電線を固定する?回路に触る?」と自問してみてください。それでも判断がつかなければ、工事店へどうぞ。コンセント1か所の交換のような小さな工事こそ、遠慮なくご相談いただきたい——というのが私たちの本音です。ついでの点検で、思わぬ劣化が見つかることもよくあります。

まとめ

軽微な工事の線引きは、「安全に影響する部分に触れるかどうか」で引かれています。線の内側は楽しい日曜大工、外側はプロの領分。次回は視点を変えて、「守る側」の資格——電気主任技術者の選任義務のお話です。

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。

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