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アンペアブレーカーとは?

2026.08.22
電気の用語集No.022「アンペアブレーカー」のサムネイル。40Aと表示された大きなブレーカーのイラスト。

アンペアブレーカーとは、契約アンペアを超えて電気を使ったときに作動して、家全体の電気を止めるブレーカーのことです。分電盤の中でいちばん大きな顔をしている、家全体の見張り役です。

やさしい解説

多くのご家庭は、電力会社と「30A」「40A」「50A」といった契約アンペアを取り決めています。これは、家全体で同時に流せる電流の上限のこと。アンペアブレーカーは、この契約の量を超えていないかを、常に見張っています。

たとえば40A契約の家で、エアコン(約7A)、電子レンジ(約14A)、ドライヤー(約12A)、その他の照明や冷蔵庫……と同時に使って合計が40Aを超えると、バチンと作動して家じゅうが停電します。「使いすぎですよ」という、家全体へのお知らせです。

復旧はかんたんで、使っていた家電をいくつか止めてから、ブレーカーのつまみを上げるだけ。ただし、何度もくり返すようなら、それは暮らしに対して契約が小さすぎるサインかもしれません。

ちなみに、最近はこのアンペアブレーカーが分電盤に「ない」お宅も増えています。スマートメーターの普及で、契約アンペアの管理をメーター側が行うようになったためです。その場合、使いすぎるとメーターが電気を止め、しばらくすると自動復旧する方式になっています。

契約アンペアの目安は、世帯の人数と暮らし方で見当がつきます。一人暮らしなら20〜30A、二人暮らしで30〜40A、4人家族なら40〜60Aあたりが一般的。在宅時間が長い、電気で調理やお湯をまかなう、といった家庭ほど大きめが安心です。

ワット数に換算すると感覚がつかみやすくなります。40A契約×100Vなら、同時に使えるのはおよそ4,000Wまで。エアコン2台と電子レンジを同時に動かすと、もうかなりの割合を使っている計算です。「いま同時に何を使っているか」を数字で意識できるようになると、契約アンペア選びはぐっと確実になります。

暮らしとの関わり・注意点

契約アンペアは、基本料金と直結しています。多くの料金プランでは、契約アンペアが大きいほど基本料金が高くなるしくみです。「ブレーカーがよく落ちる」なら契約アップを、「家族が減って余裕たっぷり」なら契約ダウンで節約を——暮らしの変化に合わせて見直せる、家計のチューニングポイントなのです。

契約変更は電力会社への申し込みで行えます。ただし、契約を上げる場合、住宅の配線(幹線)の太さによっては工事が必要になることも。オール電化やEV充電の導入で大きく容量を増やすときは、電気工事店に配線ごと相談するのが確実です。

なお、頻繁に落ちるのを面倒がって、契約をむやみに上げる前に、「同時に使う家電をずらす」工夫も試してみてください。とくにドライヤー・電子レンジ・電気ケトルなど、熱をつくる家電の同時使用を避けるだけで、ぐっと落ちにくくなります。なお、契約アンペアの変更手続き自体は、多くの場合費用がかからず、電話やWebで申し込めます(大幅な容量アップは配線工事が必要なことがあります)。

関連する用語

電流の単位は「電流(アンペア・A)」の項で、契約管理の新しい担い手は「スマートメーター」の項でくわしく。同じ分電盤の仲間「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」との役割の違いも、あわせて押さえておくと万全です。

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