電気のことなら、まるごと対応 ― 官公庁・大手工場から店舗・ご家庭まで、確かな技術でお応えします
ご家庭の電気工事はこちら 会社概要 お問い合わせ
フリーコール(平日 8:00-18:00)
0800-888-6498
フリーコール(平日 8:00-18:00)
0800-888-6498
ブログ

エアコンの設定温度を1℃変えると電気代はどれだけ変わる?

2026.07.28

「エアコンの設定温度を1℃変えるだけで、電気代が変わる」——一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも、たった1℃でそんなに変わるものなのか、なんだか半信半疑という方も多いはずです。今回は、その「1℃の効果」がどれくらいなのか、なぜそうなるのか、そして金額にするとどのくらいの差になるのかを、わかりやすくご紹介します。読み終わるころには、今日からエアコンの設定を、ちょっと見直したくなるかもしれません。

設定温度1℃で、電気代は「約10%」変わる

まず結論からお伝えします。エアコンの設定温度を1℃ゆるめる——つまり、冷房なら1℃高く、暖房なら1℃低くするだけで、消費電力はおよそ10%減るとされています。これは環境省などが省エネの目安として示している数字で、「たった1℃で1割も?」と驚かれる方も多いところです。もちろん、部屋の広さや機種、使い方によって効果は変わりますが、ざっくりとした目安として覚えておくと役に立ちます。

では、なぜ1℃でそんなに変わるのでしょうか。ポイントは、エアコンが「部屋の温度と設定温度の差」を埋めるために電気を使っている、という点にあります。たとえば夏、外が35℃の日に部屋を28℃にしたいとき、エアコンは7℃ぶんを冷やそうとがんばります。ここで設定を29℃にすれば、冷やす幅は6℃に。差が小さくなったぶん、エアコンの働きもゆるやかになり、使う電気が減るというわけです。

冷房は設定を1℃上げ、暖房は1℃下げると、それぞれ消費電力が約10%ダウンすることを温度計とともに示した図。
図1:冷房は1℃上げ、暖房は1℃下げる。それだけで消費電力は約10%ダウン(目安)。

冷房は「上げる」、暖房は「下げる」

ここで少しややこしいのが、「冷房と暖房で、動かす向きが逆になる」という点です。冷房のときは、設定温度を1℃「上げる」。暖房のときは、設定温度を1℃「下げる」。どちらも、外の気温との差を小さくする方向に動かすのがコツです。夏に涼しくしすぎない、冬に暖めすぎない、と覚えておけばまちがいありません。

環境省では、快適さと省エネのバランスがとれる目安として、夏の冷房は28℃、冬の暖房は20℃を推奨しています。これはあくまで目安なので、この温度でなければいけない、というわけではありません。今より1℃だけ控えめにしてみて、無理がなさそうなら、そのまま続けてみる。体調や快適さを最優先にしながら、少しずつ調整していくのがおすすめです。

ここでひとつ、よくある勘違いをお伝えしておきます。「早く冷やしたいから」と、設定温度を18℃などに大きく下げる方がいますが、これはあまり意味がありません。エアコンは、設定を極端に低くしても、冷やすスピードが劇的に速くなるわけではないのです。むしろ、必要以上に冷やしすぎて電気をムダにするだけ。冷やしたい温度に設定し、あとはエアコンにまかせるのがいちばん効率的です。

「1℃くらい、我慢すればいいだけでしょ」と思われるかもしれませんが、大切なのは我慢ではありません。あとで紹介するように、ちょっとした工夫を組み合わせれば、設定を1℃ゆるめても、体感の快適さはほとんど変わらないのです。だからこそ、無理なく続けられて、電気代だけがしっかり下がる。これが「1℃節約」のいちばんうれしいところです。

金額にすると、どれくらい?

「約10%」と言われても、いまひとつピンとこないかもしれません。そこで、ざっくりとした金額でイメージしてみましょう。たとえば、ひと夏の冷房にかかる電気代が13,000円ほどだったとします。ここから10%を節約できれば、その差はおよそ1,300円。金額だけ見ると「そんなものか」と感じるかもしれませんが、これはあくまで冷房ひとシーズンぶんの話です。

これに冬の暖房も加われば、節約できる額はさらに大きくなります。暖房は冷房よりも外気との温度差が大きくなりやすく、電気代もかさみがち。だからこそ、暖房の「1℃下げる」は、金額へのインパクトが冷房以上になることも少なくありません。夏と冬、一年を通して続けていけば、「たった1℃」の積み重ねが、思いのほか大きな差になっていきます。

設定そのままを100%、1℃控えめを約90%とする棒グラフと、ひと夏の冷房代約13,000円が約1,300円節約できるという試算例を示した図。
図2:約10%は小さく見えても、毎日・毎シーズンとなると、しっかり効いてきます(金額は試算・目安)。

ここで挙げた金額は、あくまで一例です。実際の節約額は、お住まいの地域、部屋の広さ、エアコンの機種や年式、使う時間、契約している電気料金プランなどによって大きく変わります。ですが、「設定を1℃ゆるめると、だいたい1割くらい変わるらしい」という感覚をつかんでおくだけでも、日々のエアコンとの付き合い方が、少し変わってくるはずです。

温度を控えても、快適に過ごすコツ

とはいえ、「夏は暑いのを、冬は寒いのを、ただ我慢する」というのでは長続きしませんし、体にもよくありません。おすすめは、設定温度そのものではなく、「体感温度」を工夫すること。同じ室温でも、ちょっとした工夫で、涼しく・暖かく感じられるようになります。そうすれば、設定を1℃控えめにしても、快適さはほとんど変わりません。

まず効果的なのが、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させること。冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまりやすいので、これをかき混ぜて部屋の温度ムラをなくすと、設定をゆるめても快適に感じられます。夏は除湿を上手に使って、じめじめを解消するのも有効。人は湿度が下がるだけでも、涼しく感じるものです。

ほかにも、服装で調整する(夏は軽装に、冬は1枚はおる)、窓からの日差しや冷気をカーテンやすだれでコントロールする、といった工夫も効果的です。どれも特別な道具はいらず、今日からすぐに始められるものばかり。こうした小さな工夫を組み合わせれば、「設定温度を控える」ことのハードルは、ぐっと下がります。

空気の循環・湿度調整・服装・日差し断熱・風向きの工夫という、温度を控えても快適に過ごすための5つのコツをカードで示した図。
図3:「設定温度」だけでなく「体感温度」を工夫すれば、快適さと節約を両立できます。

フィルター掃除も忘れずに

設定温度の見直しとあわせて、ぜひやっていただきたいのが、エアコンのフィルター掃除です。フィルターがホコリで目づまりしていると、風の通りが悪くなり、エアコンは同じ効き目を出すために、よけいな電気を使ってしまいます。せっかく1℃ゆるめても、フィルターが汚れていては効果が半減。2週間に1回を目安に掃除するだけで、効率がぐっと上がります。

「温度を1℃ゆるめる」「体感温度を工夫する」「フィルターをきれいに保つ」。この3つをセットにすれば、快適さはそのままに、エアコンの電気代を無理なく下げられます。どれもお金のかからない、今日から始められる工夫ばかり。まずはできそうなものから、ひとつずつ取り入れてみてください。

まとめ

エアコンの設定温度を1℃変えると、消費電力はおよそ10%変わるとされています。冷房は1℃上げ、暖房は1℃下げる。たったこれだけで、一年を通せば、けっこうな金額の節約につながります。しかも、空気の循環や湿度・服装の工夫を組み合わせれば、快適さを保ったまま、無理なく続けられます。「たった1℃」を、ぜひあなどらないでください。

前後の記事

一覧へ戻る
お問い合わせはこちら