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エコキュートとは?

2026.09.22
電気の用語集No.053「エコキュート」のサムネイル。空気の熱と電気でお湯をわかし貯湯タンクにためるイラスト。

エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯をわかす、ヒートポンプ式の電気給湯機です。わかしたお湯は大きなタンクにためて使います。「電気でお湯をわかす」というより、「空気の熱をお湯に移す」——だから省エネなのです。

やさしい解説

エコキュートは、2つのユニットでできています。ひとつは、エアコンの室外機によく似た「ヒートポンプユニット」。空気の熱を集め、冷媒を圧縮して高温にし、その熱で水を温めます。もうひとつが、わかしたお湯をためる「貯湯タンク」。背の高い箱に、数百リットルのお湯が蓄えられます。エアコンの暖房がそのまま「お湯づくり」に転職したような機械、と考えると分かりやすいはずです。

冷媒には、二酸化炭素(CO2)を使っています。フロン系ではなく自然界にある物質を使う「自然冷媒」で、高い温度までわかせるのが持ち味。環境にもやさしい設計です。名前は「エコ」と「給湯」を掛け合わせた愛称として広まり、いまでは自然冷媒ヒートポンプ給湯機の代名詞になっています。

効率は、ヒートポンプならでは。電気ヒーターで直接わかす電気温水器に比べ、同じお湯を約3分の1の電気で作れます。しかも多くの家庭では、電気料金の安い夜間の時間帯にまとめてわかしておく運用で、給湯コストをさらに抑えています。お風呂・シャワー・台所と、給湯は家庭のエネルギーの大きな部分を占めるだけに、ここの効率化は効き目が大きいのです。

「お湯をためておく」方式には、もうひとつの顔があります。断水や災害のとき、タンクの水を生活用水として取り出せるのです。数百リットルの備蓄は、いざというとき心強い存在。飲み水には向きませんが、トイレや洗い物には十分役立ちます。非常用の取水方法は、機種ごとに取扱説明書で確認しておきましょう。

暮らしとの関わり・注意点

気をつけたいのは「湯切れ」です。タンクの量以上のお湯を一度に使うと、わき増しに時間と電気がかかります。来客や連休で使用量が増える日は、事前にわき増し設定を。家族の人数に合ったタンク容量を選ぶことが、快適さの土台になります。省エネモードの設定を上手に使うと、ムダなわき上げも防げます。太陽光発電のある家では、昼の余った電気でわかす使い方も広がっています。

設置には、タンクの置き場所と基礎、そして200Vの電源工事が必要です。タンクは満水時にかなりの重さになるため、しっかりした基礎の上に据え付けます。搬入経路の確認も含めて、現地調査が欠かせません。狭い敷地向けの薄型タンクなど、置き場所に合わせた選択肢もあります。

ヒートポンプユニットは夜間に運転するので、運転音への配慮も大切です。隣家の寝室のそばを避けるなど、設置場所の工夫でトラブルを防げます。寿命の目安は10〜15年ほど。お湯の出が悪い、エラーが増えた——そんなサインが出たら、交換の検討どきです。完全に故障してからだと、お湯のない日が数日続くことも。早めの計画が快適さを守ります。

ガス給湯器からの切り替え、電気温水器からの更新、どちらもご相談の多い工事です。光熱費の試算から機種選び、基礎・配管・電気工事まで、まとめてお手伝いします。

関連する用語

心臓部の技術は「ヒートポンプ」の項でくわしく。組み合わせて語られる「オール電化」、電源まわりは「単相3線式(100Vと200V)」、夜間の電気の話は「電気料金プラン」もどうぞ。

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