
ルーメン(lm)とは、ランプから出る「光の量」を表す単位です。LED時代の明るさ選びは、消費電力のワットではなく、このルーメンを見るのが基本。電球売り場で迷わないための、いちばん大事な数字です。
やさしい解説
ひと昔前は、「60ワットの電球」といえば明るさの説明になっていました。白熱電球ばかりの時代は、使う電力と明るさがほぼ比例していたので、消費電力(W)が明るさの目安として通用したのです。「もう少し明るい電球を」は「もっとワット数の大きい電球を」と同じ意味でした。素朴でわかりやすい時代だったのです。
ところがLEDは、少ない電力でよく光ります。同じ明るさでも白熱電球の7分の1ほどの電力しか使わないため、「何ワットか」を見ても明るさは分かりません。そこで登場したのが、光そのものの量を表すルーメンです。数字が大きいほど、たくさんの光が出ています。ワットが「使う電気の量」、ルーメンが「出てくる光の量」。入口と出口の関係と考えると、すっきり整理できます。
覚えておきたい目安は、一般電球タイプで「40W形相当=485lm以上」「60W形相当=810lm以上」「100W形相当=1,520lm以上」。この対応関係は業界の基準で決められていて、パッケージには「60形相当」といった表示とルーメン値が併記されています。
シーリングライトの場合は、部屋の広さに合わせた「適用畳数」の表示が便利です。たとえば8畳用ならおよそ3,300〜4,300lm。こちらも共通基準があるので、畳数表示で選べば大きな失敗はありません。和室でも洋室でも考え方は同じで、部屋が縦長の場合や天井が高い場合は、ひとまわり上の畳数を選ぶと安心です。
暮らしとの関わり・注意点
電球選びの実践は、こうです。①いま付いている電球の「○W形」を確認(電球本体に刻印があります)→②同じ相当表示・同等のルーメンのLEDを選ぶ→③あとは光の色(色温度)と口金サイズを合わせる。この3ステップで、売り場で迷いません。刻印が読みにくいときは、外した電球をそのまま売り場へ持って行くのが確実です。
「前より暗い気がする」を避けたいなら、ルーメンの数字をひとまわり大きめに。逆に寝室や廊下は控えめでも十分です。場所ごとに必要な明るさは違うので、「全部屋同じ」ではなく使い方に合わせて選ぶのが上手な方法です。LEDは同じ明るさでも消費電力がわずかなので、「明るめを選んで損」は小さくなりました。
よく混同されるルクス(lx)との違いも押さえておきましょう。ルーメンは「ランプから出る光の総量」、ルクスは「照らされた場所に届いた明るさ」。電球のパッケージにあるのはルーメン、机の上の明るさを語るのはルクスです。この2つを区別できれば、照明売り場の数字はもう怖くありません。家族に説明したくなるはずです。
省エネ視点なら「lm/W」という数字も参考になります。1ワットあたり何ルーメン出せるかという効率の指標で、大きいほど省エネ。同じ明るさで選ぶなら、この数字が大きい製品ほど電気代がかかりません。買い替えの際は、明るさ(lm)と効率(lm/W)をセットで見比べてみてください。
関連する用語
場所の明るさを表す「ルクス」は次の項でくわしく。消費電力の単位「ワット」、光の色選びの「色温度」、そして「LED」の項も、明るさ選びの心強い味方です。