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地中埋設配線のルール|深さと防護と標識

2026.09.11
電気の法規・法令No.054「地中埋設配線のルール」のサムネイル。地面の下の管路のイラスト。

電柱から家へ、母屋から離れへ——配線を地面の中に通す地中埋設は、見た目がすっきりして台風にも強い人気の方法です。ただし地中には地中の作法があります。合言葉は「深さと防護と標識」。未来の「掘る人」を守るルールです。埋めたら終わり、ではないのが地中の面白いところです。

やさしい解説

まず深さ。地中の電線は、上を通る荷重から守れる深さに埋めます。目安として、車両など重いものが通る場所では1.2m級、そうでない場所でも60cm程度と、場所の条件で深さが変わります。深さは「上から何が来ても守れるか」から逆算した数字です。次に防護。ケーブルを直に埋めるのではなく、電線管やトラフ(保護の樋)に収めて、石や凍上、将来の掘削から守ります。寒冷地では、凍った地面が持ち上がる力も相手になります。

そして標識。埋めたルートの上に「この下に電線あり」と知らせる埋設標識シートを敷き、要所に表示を残します。地中配線の事故は、埋めた日ではなく、何年も後の「別の工事で掘った日」に起きるからです。ガス・水道の埋設物と同じで、位置の記録(図面)を残すことも大切な仕事。深さ・防護・標識の三点セットは、未来の工事人への手紙のようなものです。丁寧に埋めた配線は、何十年も黙って働き続けます。

深さ・防護・標識という地中埋設の三点セットの図解。

暮らし・現場との関わり

お庭のDIYで、意外とこの話に出会います。植木の植え替え、フェンスの基礎、物置の設置——スコップが深く入る作業の前には、「この庭、電線やガス管はどこを通っている?」の確認を。竣工時の図面や、外構工事の記録が頼りになります。分からないときは、掘る前にご相談ください。当てずっぽうのひと掘りが、停電と修理代につながります。掘る前のひと呼吸を、習慣にしてください。

新築や外構リフォームで離れ・車庫・門柱へ電気を送るなら、地中埋設は本命の選択肢です。配管を一回り太めに入れておけば、将来EV充電や照明の増設で電線を引き替えるのも簡単。第40回でご紹介した「やり直せる形」の思想は、地面の下でも生きています。外構の計画は、電気の通り道とセットでどうぞ。

まとめ

地中埋設は、深さ・防護・標識の三点セット。事故は掘削の日に起きるからこそ、記録と目印が命です。次回は素材の話——木の家ならではの、木造の造営材と配線の作法です。

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。

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