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接地抵抗値のルール|100Ωと500Ωの分かれ目

2026.08.30
電気の法規・法令No.042「接地抵抗値のルール」のサムネイル。アースとオームのイラスト。

アースの品質は、接地抵抗値という数字で表されます。単位はΩ(オーム)——小さいほど、電気が大地へ逃げやすい良い接地です。家庭のD種接地の基準は「100Ω以下」。ところが条件つきで「500Ω以下」まで緩和されます。この分かれ目が今回の主役です。数字の意味が分かると、点検報告書が一気に読みやすくなります。

やさしい解説

接地抵抗は、接地極(地中に打ち込む棒や板)と大地との「つながりの良さ」です。土の性質や湿り気で変わるため、工事のときに専用の測定器で実測して確かめます。D種の原則は100Ω以下。高圧用のA種やC種には、さらに厳しい10Ω以下が求められます。逃がす電気が危険なほど、道は太く滑らかに、という理屈です。同じ棒でも、打つ場所の土によって成績が変わるのが面白いところです。測る日の天気まで気にするのが、接地屋の性分です。

では500Ωの緩和とは何でしょうか。「0.5秒以内に動作する漏電遮断器を付けた場合、D種は500Ω以下でよい」——つまり、逃がし道の質見張りの速さの合わせ技です。漏電を一瞬で断ち切る番人がいるなら、道が多少細くても安全は保てる。単独の数字ではなく、しくみ全体で安全をつくる考え方がよく表れたルールで、実際の住宅はほとんどこの組み合わせで守られています。「なぜ500Ωでよいのか」を説明できる工事店は、しくみで考える工事店です。

D種は原則100Ω、漏電遮断器とセットで500Ωまでという図解。

暮らし・現場との関わり

この数値、ご家庭では「測ってもらう機会」を持つことが大切です。新築や増設の竣工検査、定期的な点検——接地抵抗の測定値が記録に残っていれば、アースは名実ともに生きています。逆に、端子に線がつながっているだけで測定歴のないアースは、効きめが確かめられていない状態かもしれません。測定の記録は、家の電気の通信簿として保管しておきましょう。

土地柄も、実は接地に影響します。乾いた砂地や岩盤は抵抗が下がりにくく、接地棒を深く・複数打つなどの工夫が要ることも。「アース工事に手間がかかる」と言われたら、それは土地と誠実に向き合っている証拠です。接地は、土と対話する仕事でもあるのです。

まとめ

D種は原則100Ω、素早い漏電遮断器とセットなら500Ω。数字と見張りの合わせ技で家は守られています。次回は、その電気を運ぶ「緑の線」——接地線の太さと施工ルールです。

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。

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