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漏電とは?

2026.10.11
電気の用語集No.072「漏電」のサムネイル。傷ついたコードから電気が漏れ出すイラスト。

漏電(ろうでん)とは、電気が本来の通り道からはずれて、漏れ出してしまう現象です。漏れた電気は、感電や火災の原因になります。ふだんは気づきにくえを知っておきたい用語です。

やさしい解説

電気は、絶縁体に包まれた決められた道(電線・回路)だけを流れるように設計されています。ところが、その包みが破れたり弱ったりすると、電気は道の外へ——機器の金属部分や水気を伝って、思わぬところへ流れ出します。これが漏電です。水道にたとえるなら、配管のひび割れから水が漏れているような状態。見えない場所の水漏れが建物を傷めるように、見えない電気の漏れも住まいと人を脅かします。

原因の代表は3つ。①絶縁体の劣化(古い配線・機器の老化)、②傷(家具の下敷き、ネズミやペットのかじり、工事中の釘)、③水濡れ(雨水の浸入、結露、水回りの家電)です。とくに水は電気の通り道になりやすく、漏電の相棒になりがちです。湿気の多い日本の住まいでは、とくに気をつけたい組み合わせです。

怖いのは、漏電した機器が「見た目はふつうに動く」ことです。動くから安全、ではありません。金属部分に触れたとき体へ電気が流れれば感電、漏れた電気が熱を持てば火災——静かに危険が育っていることがあるのです。電気代がなぜか高い、という形で漏電が見つかることもあります。

そこで住まいには、二重の守りが用意されています。ひとつはアース。漏れた電気を地面へ逃がす避難路です。もうひとつは分電盤の漏電ブレーカー。わずかな漏れ(一般に30ミリアンペア)を検知して、0.1秒ほどで電気を止めてくれます。まばたきよりも速い、頼れる反射神経です。この速さが、感電の被害を最小限に抑えます。

暮らしとの関わり・注意点

「漏電ブレーカーが落ちた」は、この守りが働いた証拠です。復旧の手順は、①漏電ブレーカーを一度切る→②回路の小ブレーカーを全部切る→③漏電ブレーカーを入れる→④小ブレーカーを1つずつ入れる。どれかを入れた瞬間に再び落ちたら、その回路が容疑者です。その回路だけ切ったままにして、点検をご依頼ください。この手順を知っているだけで、夜中の停電でも冷静に動けます。

日常のサインにも気を配りましょう。機器の金属部分に触れるとビリッとする、水回りの家電の調子がおかしい、雨の日にブレーカーが落ちやすい——これらは漏電の黄信号。「ビリッ」は体が教えてくれた最後の警告と考えて、使用をやめて相談を。「気のせいかな」と流さないことが肝心です。

台風や大雨のあとも要注意です。屋外のコンセント、庭の照明、アンテナ配線などに水が入り、漏電を起こすことがあります。浸水した家電は、乾いたように見えても内部に水分が残るため、点検してから使うのが鉄則です。災害のあとの通電は、あせらず一呼吸おいてからが安全です。

アースの接続と漏電ブレーカーの動作確認(テストボタン)は、ご家庭でできる備えです。古い住宅で漏電ブレーカーがない場合は、後付けできますので、ぜひご相談ください。月に一度のテストボタンは、家族のカレンダーに組み込んでおきたい習慣です。

関連する用語

守りの主役「漏電ブレーカー」「アース(接地)」は、それぞれの項でくわしく。原因側の話は「絶縁劣化」「断線と接触不良」、体に流れたとえる話は「感電」もあわせてどうぞ。

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