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特種電気工事資格者とは|ネオンと非常用発電装置の専門家

2026.08.03
電気の法規・法令No.015「特種電気工事資格者」のサムネイル。ネオン管と非常用発電装置のイラスト。

特種電気工事資格者(とくしゅでんきこうじしかくしゃ)は、ネオン工事と非常用予備発電装置工事という、2つの特殊な工事の専門資格です。意外に思われるかもしれませんが、第一種電気工事士でも、この2つの工事はできません。それだけ専門性が高い分野なのです。今回は、この少しめずらしい資格の中身をご紹介します。

やさしい解説

1つめの「ネオン工事」。看板のネオン管は、専用の変圧器で数千ボルトから1万5,000ボルト程度まで電圧を上げて光らせる特殊な設備です。細いガラス管のすぐそばに高い電圧が同居するため、施工の作法を誤ると火災や感電の危険が大きい。だからネオン専門の資格者だけが工事できる決まりです。街の夜を彩ってきた技術は、資格制度に守られてきたともいえます。

2つめの「非常用予備発電装置工事」。ビルの地下や屋上にある自家発電設備は、火災のときにスプリンクラーや消火栓ポンプ、非常照明を動かす「命綱」の電源です。消防設備と連動して、いざという瞬間に確実に起動しなければなりません。その据え付けや配線を担うのが、この分野の資格者です。取得はいずれも、電気工事士等の資格に実務経験または講習を重ねて、認定証の交付を受ける流れになります。どちらも全国的に資格者の数が限られる、希少な専門職です。

ネオン工事と非常用予備発電装置工事という2つの専門分野の図解。

暮らし・現場との関わり

商店街の看板、ビルの屋上のネオンサイン——あの華やかさの裏には、専門資格者の仕事があります。看板のLED化が進んだ今も、既設のネオンの改修や撤去にはこの資格が関わります。「古いネオンをそのまま残している」建物は、点検や撤去の相談先を知っておくと安心です。使われないまま残ったネオン設備は、劣化による漏電の心配もあるためです。

非常用発電機のほうは、防災訓練のときに姿を見かける縁の下の力持ち。設置や改修は特種資格者、日々の維持は消防法の点検制度(第64回でご紹介予定)が受け持ちます。火災の夜に明かりとポンプが動くかどうか——その信頼性を、資格制度が下支えしています。非常時に働く設備ほど、日頃は目立たないものです。

まとめ

特殊な設備には、専門の資格者を。適材適所を徹底するのが電気工事士法の流儀です。さて次回は視点を反転させて、「資格がなくてもできる工事」——軽微な工事の境界線を引いてみましょう。

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。

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