電気のことなら、まるごと対応 ― 官公庁・大手工場から店舗・ご家庭まで、確かな技術でお応えします
ご家庭の電気工事はこちら 会社概要 お問い合わせ
フリーコール(平日 8:00-18:00)
0800-888-6498
フリーコール(平日 8:00-18:00)
0800-888-6498
ブログ

絶縁抵抗測定(メガー)とは?

2026.10.09
電気の用語集No.070「絶縁抵抗測定(メガー)」のサムネイル。絶縁抵抗計で配線の健康状態を測るイラスト。

絶縁抵抗測定(ぜつえんていこうそくてい)とは、配線や機器が「どれだけ電気を漏らしにくいか」を測る検査のことです。使う測定器の通称から「メガーをあてる」とも呼ばれます。人間でいえば健康診断の血液検査——住まいの電気の健康状態が、数値でわかります。

やさしい解説

電線は、銅線を絶縁体で包んで電気を閉じ込めています。この絶縁体が劣化すると、電気が外へ漏れ出す「漏電」への道が開きます。絶縁は目に見えず、劣化も静かに進みます。痛みも音もなく進むところが、生活習慣病に似ています。だからこそ、数値で確かめる検査に意味があるのです。その検査こそが、絶縁抵抗測定です。

測るのは「絶縁抵抗」という値で、単位はメガオーム(MΩ)。100万オーム単位という、とても大きな抵抗値です。数値が大きいほど「電気を通さない=健康」、小さいほど「漏れやすい=要注意」。低圧の回路では、電圧区分に応じて0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩ以上という基準が技術基準で定められています。健康診断の基準値と同じで、「これを下回ったら要精密検査」というラインです。

測定には絶縁抵抗計(通称メガー)という専用の測定器を使い、回路に試験用の電圧をかけて漏れ具合を調べます。ふだんより高い電圧をあえてかけ、それでも漏れないことを確かめる「負荷をかけた健診」です。新築や増改築の工事完了時には、この測定で合格を確かめてから電気を通すのが決まり。プロの工事の「納品前検査」でもあるのです。私たちも工事のたびに測定し、記録を残しています。測定値は工事の品質保証でもあります。

暮らしとの関わり・注意点

この検査が身近になるのは、まず定期調査のときです。一般住宅では、電気の保安調査が数年に一度行われ、絶縁の状態やブレーカーの動作が確認されます。調査員がコンセントや分電盤を調べていくあの検査に、絶縁測定の考え方が生きています。短い時間の検査ですが、住まいの安全にとっては大切な定期健診です。

次に、トラブルの原因調査です。「漏電ブレーカーがたびたび落ちる」というご相談では、回路を一つずつ測って、どこの絶縁が弱っているかを特定します。犯人は古い屋外配線か、湿気を吸った機器か、傷んだ配線か——数値が教えてくれます。手当たりしだいに機器を買い替える前に、測って特定するのが近道です。

絶縁の大敵は、湿気・熱・経年・小動物です。浴室や洗面所まわり、屋外灯の回路は、とくに湿気の影響を受けやすい場所です。雨水の浸入した屋外コンセント、天井裏でかじられた配線、20年30年と働いた古い配線——こうした場所から絶縁は弱っていきます。築年数のたったお住まいは、リフォームの機会に測定を受けておくと安心です。「一度も測ったことがない」という家ほど、受ける価値があります。

測定そのものは、資格と測定器を持つプロの仕事です。数値という客観的な証拠に基づいて、直すべき場所を直す。「なんとなく不安」を「数値で安心」に変えるのが、絶縁抵抗測定です。見えない電気の世界に、ものさしを当てる仕事です。

関連する用語

漏れを防ぐ最後の砦は「漏電ブレーカー」、漏れた電気の逃げ道は「アース(接地)」の項でどうぞ。日常の測定道具は「検電器とテスター」、絶縁の主役は「絶縁体」もあわせて読むと、電気の安全の全体像が見えてきます。

前後の記事

一覧へ戻る
お問い合わせはこちら