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電圧とは?

2026.08.01
電気の用語集No.001「電圧(ボルト・V)」のサムネイル。電圧計のイラストと「電気を押し出す力」のひとこと解説。

電圧(でんあつ)とは、電気を押し出す「力」の大きさのことです。単位はボルト(V)。数字が大きいほど、電気を強く押し出す力が強い、ということを表します。

やさしい解説

電気は目に見えないので、水の流れにたとえるのが定番です。高いところに置いた水タンクほど、水を勢いよく押し出せますよね。この「水の勢いを生み出す高さ」にあたるのが、電気でいう電圧です。電圧が高いほど、電気を送り出す勢いが強い、とイメージしてください。

身のまわりの電圧を並べてみましょう。乾電池は1.5V、スマホの充電は5V前後、家庭のコンセントは100V、大型エアコンやIHクッキングヒーター用は200V。そして、電柱の上を通る配電線は6,600V、山を越えていく送電線は数万〜数十万Vにもなります。用途に合わせて、実にさまざまな電圧が使い分けられているのです。

もうひとつ大切なのが、電気は「電圧の差」があるところにしか流れない、ということです。水が高低差のある場所でしか流れないのと同じで、電圧の差こそが、電気を動かす原動力になっています。

電圧・電流・抵抗の3つは、「オームの法則(電圧=電流×抵抗)」という関係で結ばれています。同じ機器につなぐなら、電圧が高いほど大きな電流が流れる、という関係です。おもちゃの電池ボックスに乾電池を2本直列に入れると、1.5V+1.5V=3Vになってモーターが元気に回る——あれはまさに、電圧が「押す力」であることを体感できる身近な例です。

ちなみに電気の世界には、昔から「42(しに)ボルト」という語呂合わせの戒めがあります。数十ボルト程度の低い電圧でも、ぬれた手など条件しだいでは命に関わることがある、という教えです。「低い電圧だから安全」と思い込まないことも大切です。

暮らしとの関わり・注意点

日本の家庭用コンセントは100Vが基本ですが、実は多くの住宅には200Vの電気も届いています(単相3線式といいます)。大型のエアコンやIHを導入するときは、コンセントを100Vから200Vへ切り替える工事で対応できることが多く、これは電気工事士が行う作業です。

また、海外は220〜240Vの国が多く、日本の100V専用の家電をそのまま使うと、故障や発熱の原因になります。旅行の際は、機器の対応電圧(AC100-240Vなど)を確認しましょう。

そして、電圧が高いほど、感電したときの危険も大きくなります。台風などで切れて垂れ下がった電線には、絶対に近づかないでください。

なお、細くて長い延長コードにパワーの大きい家電をつなぐと、途中で電圧が下がり(電圧降下)、機器の力が落ちたり動作が不安定になったりすることがあります。「掃除機の吸いが弱い」「ドライヤーがぬるい」と感じたら、壁のコンセントに直接つないで試してみるのも、一つのチェック方法です。

ちなみに、コンセントの電圧は「いつもぴったり100V」ではありません。電気事業法にもとづき、101V±6V(95〜107V)の範囲に収めるよう定められていて、電力会社が常に調整しています。季節や時間帯で電気の使われ方が大きく波打つ中、この狭い範囲に保ち続けるのは、実はすごい技術。あたりまえの100Vの裏側には、そんな見えない努力があるのです。

関連する用語

「電流(アンペア・A)」は流れる電気の量、「抵抗(オーム・Ω)」は電気の流れにくさを表し、電圧と合わせて電気の基本3点セットです。また、家電のパワーを表す「消費電力(W)」は、電圧×電流で決まります。それぞれ、この用語集でやさしく解説しています。

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