先日、知り合いの電気工事業者から緊急の案件で応援を頼まれ、千葉県へ出張しました。
今回の業務内容は、発電設備の改修工事です。
改修の経緯としては、過去に非常用発電設備を設置した施工業者のミスにより、発電設備内の端子台に取り付けられた端子の締め付けが緩かったことが原因で、設備内で発火が発生したという事例でした。
私自身、端子の締め付けには常に注意を払ってきましたが、実際に締め付け不良による事故の現場を目の当たりにしたのは初めてでした。
そんな中で今回それを目にする機会がありましたので注意喚起と私への備忘録の意味合いを込めて紹介させて頂きます。
まず、端子への締め付け不良がどうして今回のような引火につながってしまったかという事についてご説明いたします。

※締め付け不良によって発火してしまった端子台
ネジの緩みと接触部過熱
一体なぜネジの緩みが引火に繋がってしまったのでしょうか。そこには接触部過熱という現象が関係しております。
・接触部過熱
接触部過熱とは、電線や端子の接触不良によって抵抗値が上昇し、そこへ電流が流れることで発熱し、火災につながる現象です。

・ネジの緩み
ネジの緩みは締め付けが弱かったり、振動や衝撃などによ緩みでも発生し、端子部分の接触が緩んでしまうと接触面積が不均一なってしまい、接触部過熱の原因となります。接触面積が大きければ抵抗値は小さいです。
ジュール熱
さて、ここまでで説明してきました接触過熱なのですがもっと一般的と言いますか、馴染みのある言い方で言うところのジュール熱という物です。中学高校の理科や物理で習ってなんとなく記憶にあると言う方も多いと思いますが今一度説明致しますとジュール熱とは「抵抗がある導体に電流を流したときに発生する熱エネルギー 」というものです。 これが過熱の正体です。
まとめ
いかがでしたでしょか?
今回は注意喚起の意味合いの大きい内容となってしまいましたが、本来、端子台の使用下ブレーカや分電盤アドの締め付けの際には必ず、作業車以外の確認とネジに対してチャックの印が書かれることがセオリーです。
もちろんそれだけをやっているからと言って事故にならないわけではありませんが第三者のチェックや目視でのチェックは意味があることだと思っていますし、有効な対策であると感じております。
皆様も分電盤などの接続部に焦げなどがないか確認してみてはいかがでしょうか? もしも黒くすす汚れていたら接触不良や異常過熱かもしれません。
しかし、安易に触れてしまうことはとても危険ですので専門業者などにすぐにご連絡ください。
安全対策を徹底し、事故を未然に防ぎましょう