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漏電遮断器の設置義務|付けなければならない場所

2026.09.01
電気の法規・法令No.044「漏電遮断器の設置義務」のサムネイル。漏電遮断器と水気のイラスト。

漏電遮断器(漏電ブレーカー)は、回路から漏れ出た電気を検知して、一瞬で電気を止める見張り役です。用語集でもご紹介した頼れる装置ですが、今回は法規の視点から——「どこに付けなければならないか」という設置義務の話です。アースと並ぶ、感電対策のもう一枚の盾です。

やさしい解説

電技とその解釈は、感電の危険が高い条件——たとえば金属の箱に入った機器を、水気や湿気のある場所で使う回路など——に漏電遮断器の設置を求めています。浴室まわり、屋外、洗濯機置き場……「濡れ」と「電気」が出会う場所が要注意地帯です。水に濡れた人の体は電気を通しやすく、同じ漏電でも被害が桁違いになるからです。義務の場所を知ると、住まいの危険地図が見えてきます。近年の分電盤では、主幹に漏電保護を組み込むのが一般的です。

性能にも標準があります。家庭用は、感度電流30mA・動作時間0.1秒の「高感度高速形」が定番。人体に危険が及ぶ前の、わずかな漏れで瞬時に断つ設計です。第42回で見たとおり、この素早い番人がいることで接地抵抗の500Ω緩和も成り立ちます。アース(逃がし道)と漏電遮断器(見張り)は、二人一組で家を守っているのです。どちらか片方では、守りは完成しません。

水気・湿気・屋外など漏電遮断器の設置が求められる場所の図解。

暮らし・現場との関わり

ご自宅の分電盤を見てみましょう。主幹の近くに「テスト」ボタンのある大きめのブレーカーがあれば、それが漏電遮断器です。月に一度、テストボタンを押して「カチン」と切れれば健在。復帰はつまみを戻すだけです。この1分の習慣が、見張り役の寝坊を防ぎます。テストの日を「毎月1日」など決めておくと忘れません。

築年数のたったお宅では、漏電遮断器そのものが無い、あるいは感度の粗い旧型のままというケースも見かけます。キッチンや洗面所の増設リフォーム、屋外コンセントの新設は、保護の見直しの絶好の機会。「この回路、漏電保護はどうなっていますか?」の一言を、ぜひ打ち合わせで。保護の追加は、リフォームのついでがいちばん手軽です。

まとめ

漏電遮断器は、濡れと電気が出会う場所の必需品。30mA・0.1秒の見張りとアースの二人一組が、感電から家族を守ります。盾は二枚で、はじめて盾です。次回は、絶縁の健康診断——0.1・0.2・0.4MΩという基準値の意味です。

※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。

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