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雷サージから家電を守る|避雷器(SPD)と3つの対策

2026.08.07

 

こんにちは。

夏の夕立や雷雨のあと、「テレビやパソコンが動かなくなった」という経験はありませんか。

その犯人は、雷が引き起こす雷サージという瞬間的な過電圧かもしれません。雷は直接落ちなくても、近くの落雷だけで家電を壊してしまうことがあります。大切な家電やデータを守るには、雷サージへの「備え」が有効です。

この記事では、雷サージの正体と、家庭でできる対策を、電気工事のプロがわかりやすく解説します。

結論から言うと、雷サージ対策は「①分電盤に避雷器(SPD)を設置」「②雷ガード付きタップで機器を守る」「③雷接近時はプラグを抜く」3段の備えを組み合わせるのが基本です。

直撃しなくても近くの落雷で家電が壊れるため、早めの備えが安心です。

 

・雷サージとは何か

雷サージとは、雷によって発生する瞬間的で非常に高い電圧のことです。雷が電線や通信線の近くに落ちると、その影響で電線に高い電圧が生じ、コンセントやLANケーブル、アンテナ線を通じて家の中の機器に流れ込みます。この過大な電圧が、家電の電子回路を一瞬で壊してしまうのです。「うちには雷が落ちていないのに壊れた」というのは、この雷サージが原因であることがほとんどです。とくに、精密な電子部品を使ったパソコン・テレビ・ルーター・給湯器などが被害を受けやすい傾向があります。

 

・家電を雷から守る3段の備え

雷サージ対策は、「これひとつで完璧」というものはありません。段階的に組み合わせるのが基本です。

家電を雷から守る3段の備えを示した図解
「全体」「機器の手前」「物理的に切り離す」の3段で守ります。

まず家全体を守る①避雷器(SPD)を分電盤に設置し、宅内に入ってくる過電圧を抑えます。次に、大切な機器の手前に②雷ガード付きの電源タップを置いて二重に守ります。そして、雷が近づいたら③プラグやアンテナ線を抜く——これが最も確実な最後の砦です。これらを重ねることで、被害のリスクを大きく下げられます。

 

・避雷器(SPD)ってどんなもの?

避雷器(SPD:サージ防護デバイス)は、分電盤の中に取り付ける機器で、雷サージのような異常な電圧が入ってきたとき、その電気を地面に逃がして宅内の機器を守る役割を果たします。コンセントごとに対策する雷ガードタップと違い、家全体をまとめて守れるのが大きなメリットです。設置には分電盤内の工事が必要なため、電気工事士による施工が前提となります。新築やリフォーム、分電盤の交換のタイミングで取り付けると効率的です。

 

・雷ガードタップの選び方

手軽にできる対策が、雷ガード機能つきの電源タップです。選ぶときは、「サージ電圧(制限電圧)」の値が小さいものほど保護性能が高いと考えてよいでしょう。また、テレビなどはアンテナ線からも雷サージが入るため、電源だけでなくアンテナ線・LAN線も保護できるタイプを選ぶとより安心です。なお、雷ガードタップには寿命があり、一度大きなサージを受けると保護機能が働かなくなることもあります。数年を目安に点検・交換するとよいでしょう。

 

・こんな家・地域はとくに対策を

すべての家に大がかりな対策が必要なわけではありませんが、次のような場合はしっかり備えておく価値があります。雷の多い地域にお住まいの方、高価な家電や精密機器を多く使っているご家庭、在宅勤務でパソコンが仕事道具という方、そして太陽光発電やエコキュートなど屋外機器を設置しているお宅です。これらは雷サージの被害が大きくなりやすいため、避雷器の設置を検討する価値があります。

 

・雷が壊すのは、家電だけじゃない

雷サージの被害は、テレビやパソコンだけにとどまりません。インターネット機器が壊れれば通信が止まり、在宅勤務やオンライン授業に支障が出ます。パソコンが故障すれば、保存していた大切なデータを失うこともあります。事業所であれば、レジやサーバー、生産設備の制御機器がやられて、業務がストップしてしまう事態にもなりかねません。こうした「目に見えない損失」まで考えると、雷対策の重要性が見えてきます。大切なデータは、雷対策とあわせて日ごろのバックアップも心がけておくと安心です。

 

・もし被害に遭ってしまったら

対策をしていても、雷の被害を完全に防ぐことはできません。万一、雷で家電が壊れてしまった場合は、ご加入の火災保険の「落雷(雷災)」補償で修理・交換できることがあります。多くの火災保険には落雷による損害が含まれていますが、補償の範囲は契約によって異なるため、まずは保険会社・代理店に確認しましょう。申請の際は、被害状況の写真修理・交換の見積書を用意しておくとスムーズです。点検にお伺いした際は、こうした書類のご用意もお手伝いします。なお、適用の可否は最終的に保険会社の判断となる点はご了承ください。

 

・よくある質問

Q. 雷は落ちていないのに家電が壊れるのはなぜ?
A. 近くへの落雷で電線や通信線に高い電圧(雷サージ)が発生し、コンセントやアンテナ線を通じて機器に流れ込むためです。パソコンやテレビなど精密機器が壊れやすくなります。

Q. 雷ガードタップだけで十分ですか?
A. 手軽な対策にはなりますが、家全体を守るには分電盤への避雷器(SPD)設置が効果的です。雷ガードタップには寿命があり、数年を目安に点検・交換するとより安心です。

Q. 避雷器(SPD)の設置は自分でできますか?
A. 分電盤内の工事になるため、電気工事士の資格が必要です。新築やリフォーム、分電盤交換のタイミングでの設置が効率的です。

 

・まとめ

いかがでしたか。

雷サージは、直撃しなくても家電を壊す厄介な存在です。しかし、避雷器・雷ガードタップ・プラグを抜く習慣という3段の備えを組み合わせれば、被害をぐっと減らせます。

「大切な機器を雷から守りたい」「避雷器を付けたい」という方は、お住まいの状況に合わせて最適な対策をご提案しますので、お気軽にご相談ください。


避雷器(SPD)の設置・雷対策のご相談は、株式会社ケー・ディー・エスまでお気軽にお問い合わせください。現地調査・お見積りまで丁寧に対応いたします。

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