こんにちは
今ご自宅でガスコンロを使ってお料理をしてらっしゃる方も多いと思われます。でも実はIHに切り替えたいな、なんてお考えのあなた。
お手入れのしやすさや安全性から、キッチンのリフォームでIHクッキングヒーターを選ぶ方が今増えています。
でも、「うちでIHは使えるの?」「どんな工事が必要?」と不安に感じる方も多いはず。IHは住宅の中でもトップクラスに電気を使う機器のため、電源工事がとっても重要なんです。
今回は、そんなIHの電源について電気工事のプロがわかりやすく解説します。
結論から先にお伝えすると、ビルトインIHは200Vの専用回路が必須です。一般的に30A級で配線しますが、配線の太さやブレーカー容量は必ず機種の据付説明書の指定に従います。ガスから切り替える場合は、分電盤への200V回路の増設や、契約容量(アンペア)の見直しが必要になることもあります。

・IHクッキングヒーターの電源(200V専用回路)
分電盤から専用回路でIHへ配線します。
3口タイプのビルトインIHは、最大で約5.8kWもの電力を使う、住宅の中でもトップクラスの大食らいな機器です。
これだけの電力を安定して供給するため、200Vの専用回路で配線します。専用回路とは、その機器だけのために分電盤から1本独立して引いてくる回路のことです。
配線には機種に応じた太さのケーブル(VVF2.6mmなど)を用い、ブレーカーも指定容量(30Aなど)を使います。
ここで大切なのは、太さも容量も「機種の据付説明書の指定に従う」ことです。能力の高い機種ほど要求が厳しくなるため、本体選定と電源工事はセットで考えます。
・ガスから切り替えるときの工事ポイント
ガスからの切替は分電盤工事が必要になることもあります。
ガスコンロからIHへ切り替えるときに一番のポイントになるのが、200V回路を新たに用意できるかどうかです。
一般的な住宅の「単相3線式」であれば、分電盤で200Vを取り出せることが多く、空きスペースに専用ブレーカーを増設して配線します。
一方、古い住宅などで「単相2線式」の場合は、引込から見直しが必要になることがあります。また、IH導入で家全体の使用電力が増えるため、契約容量(アンペア)が足りるかの確認も重要です。エアコンや電子レンジと重なる時間帯でもブレーカーが落ちないよう、余裕をもった設計を行います。
・ビルトインと卓上(100V)の違い
IHには、キッチンに組み込む「ビルトイン」タイプのほかに、卓上で使う1口タイプもあります。卓上1口タイプには100Vで使える製品があり、通常のコンセントで手軽に使えます。ただし、3口同時にしっかり使いたいなら、やはり200Vのビルトインが基本です。「卓上でも料理はできるけれど、本格的に使うなら専用の設備を」という違いだと考えると分かりやすいでしょう。
なお、IHは鍋の種類を選びます。鉄やステンレスなど磁石がつく素材の鍋が基本で、機種によってはオールメタル対応のものもあります。買い替え時には、手持ちの調理器具が使えるかもあわせて確認しておくと、導入後に困りません。
| 比較項目 | ビルトインIH(200V) | 卓上IH(100V) |
|---|---|---|
| 設置方法 | キッチンに組み込んで設置 | テーブルや調理台に置いて使用 |
| 電源 | 200V専用回路 | 100V家庭用コンセント |
| 口数 | 2〜3口が主流 | 1口が主流 |
| 火力 | 強い(本格的な調理向け) | やや控えめ |
| 向いている用途 | 毎日の料理・オール電化住宅 | 一人暮らし・鍋料理・サブコンロ |
| 工事 | 設置工事・200V配線工事が必要な場合あり | 基本的に工事不要 |
| おすすめの人 | 家族で料理をする方、本格的に使いたい方 | 手軽にIHを使いたい方、補助的に使いたい方 |
・アース・漏電対策の重要性
IHはキッチンという水を扱う場所に設置するため、万一の漏電に備えた対策が欠かせません。
D種接地(アース)を確実にとり、漏電遮断器で保護します。アースは「電気の万一の逃げ道」をつくっておくもので、感電や火災のリスクを大きく下げます。
なお、200Vの結線作業は電気工事士の資格が必要です。安全と保証の面からも、必ず有資格者に依頼してください。
・工事の流れと注意点
一般的な流れは、現地調査で分電盤の空き・受電方式・配線ルートを確認し、機種を選定、分電盤への専用ブレーカー増設と配線、アース工事、本体の据え付けと試運転、という手順です。分電盤に空きがない、配線ルートが確保しにくい、といったケースでは、追加の盤工事が必要になることもあります。
キッチンリフォームと同時に行う場合は、内装業者との段取り調整も含めて、早めに計画しておくと安心です。
築年数の経った住宅では、分電盤そのものが古く、専用回路を増やす余裕がないこともあります。
その場合は、分電盤の更新とあわせてIH用回路を整える方法が現実的です。将来エコキュートや電気自動車の充電設備などを追加する予定があるなら、このタイミングで余裕をもった盤に更新しておくと、後々の工事が楽になります。

・よくある質問
Q. 今200Vが来ていなくてもIHにできますか?
A. 単相3線式なら分電盤で200Vを取り出せることが多く、専用回路の増設で対応できます。単相2線式の場合は引込からの見直しが必要になることがあります。
Q. 100VのIHもありますか?
A. 卓上の1口タイプには100V製品があります。ビルトインの3口タイプは基本的に200Vです。
Q. 自分で交換できますか?
A. 200Vの結線は電気工事士の資格が必要です。安全のため資格者にご依頼ください。
・まとめ
いかがでしたか
ビルトインIHは200Vの専用回路が必須で、ガスからの切り替えでは分電盤工事や契約容量の見直しが必要になることもあります。
配線の太さやブレーカー容量は機種の指定に従うのが鉄則です。
「ガスからIHにしたい」「分電盤に空きがあるか不安」といった場合は、お気軽にご相談ください。現地を確認し、安全で確実な電源工事をご提案します。
IHクッキングヒーターの電源工事・分電盤の増設のご相談は、株式会社ケー・ディー・エスまでお気軽にお問い合わせください。現地調査・お見積りまで丁寧に対応いたします。