
電気製品の銘板をよく見ると、PSEの文字が菱形または丸形の枠に入っています。同じPSEでも、この形の違いには大きな意味があります。今回は、買い物にすぐ役立つ「マークの読み方」講座です。一度覚えると、家じゅうの製品を確かめたくなりますよ。銘板は、製品が身につけている小さな履歴書のようなものです。
やさしい解説
菱形のPSEは「特定電気用品」の証です(前回ご紹介した、危険度が特に高い116品目)。メーカーの自己確認だけでは足りず、国に登録された検査機関の適合性検査に合格しなければ表示できません。つまり菱形は、第三者の目が入った証明。コンセントやスイッチ、電線、ヒューズ、ACアダプターなど、電気の通り道になる部品に多く付いています。
丸形のPSEは、それ以外の電気用品(341品目)の証です。こちらは事業者が技術基準への適合を自分で確認し、記録を残して表示します。テレビや冷蔵庫、電子レンジ、LED電球などが代表格。どちらのマークにも、そばに届出事業者の名前や定格(電圧・電流など)が表示されているはずです。マークだけでなく、この周辺情報まで見るのが上級者の読み方です。定格の範囲で使うことは、製品の安全設計を活かす前提条件でもあります。

暮らし・現場との関わり
実践してみましょう。スマホの充電アダプターを手に取ると——菱形PSEがあるはずです(直接コンセントにつながる特定電気用品だからです)。テーブルタップも菱形。一方、そこにつなぐ加湿器や扇風機は丸形。「電気を受け渡す側は菱形、使う側は丸形」とイメージすると、だいたいの見当がつきます。冷蔵庫や電子レンジの銘板探しは、ちょっとした宝探し気分で楽しめます。
注意したいのは、マークのない製品や、あやしい印刷のマークです。海外通販の格安品では、表示義務を満たさないまま流通しているものが残念ながらあります。発火事故のニュースで名前が挙がるのも、多くはこの領域。手に取った製品のマークと事業者名——2秒でできる安全確認を、ぜひ習慣に。家族にも教えてあげると、家全体の安全度が上がります。
まとめ
菱形は第三者検査の証、丸形は自主確認の証。PSEマークが読めると、製品選びの解像度が一段上がります。次回は、菱形の付く「特定電気用品」がなぜ特別扱いなのかを掘り下げます。
※本記事は2026年7月時点の制度をもとに、内容をやさしく要約したものです。個別の判断は一次情報や専門家にご確認ください。