LED照明(LED電球)と蛍光灯(電球)の見分け方

LED照明と蛍光灯との見分け方

現在様々な用途でLED照明が利用されていますが、実際蛍光灯とLEDをどのように見分けたら良いのでしょうか?

まだまだ、蛍光灯やサークラインを使っていらっしゃる所もあると思いますが、今後は益々LED化が進む事と思いますので、LEDと蛍光灯の見分け方など分かっていると、便利な場面があるかもしれませんね。

見分ける方法としてはいくつかありまして、器具のラベル(型番)から見分ける方法、蛍光管の素材や本体のデザインから見分ける方法、実際スイッチをいじる事が可能であれば、点灯する際の挙動などで判断が付くかと思います。

蛍光灯の型番から見分ける方法

また、このタイプはいわゆる蛍光灯と判断して大丈夫です。蛍光管の球切れで交換をした経験がある方や蛍光管を買いに行った方ならご存じかと思いますが、FLは点灯管(グロー球)と言われる物が付いている蛍光灯の場合にはFL専用の蛍光管という具合に交換されていたと思います。蛍光灯タイプFLRの照明器具にメーカーなどのラベルが貼られている場合は、そこに型番があるはずです。

型番が、「FL」「」「FH」「HF」から始まる照明器具はLEDではありません。
この型式には蛍光灯特有の点灯方式などや力率・効率などを区別した型式になります。
主に「グロースターター形は(FL)」、「ラピッドスタート形は(FLR)」「インバーター形は(FHF)」と言うように表記されます。あまり器具に張ってあるラベルを見る機会はないと思いますので、この機会にラベルを確認してみては如何でしょうか。

材質から見分ける方法

LED照明器具の場合は熱をほぼ発しませんので、ガラスのような素材を使うことがないため、プラスチックなどの素材で作られているケースが多いです。厳密に言えばプラスチック以外のポリカーボネートや他のプラ系素材もあると思いますが、基本的にガラス管が使われることはありません。

また、軽量かつ落下してもガラスのように割れる危険が無いため、安全面でも有効な素材となっています。
その逆に蛍光灯照明器具の場合は、ご存じの通りガスを注入する都合上ガラス管で出来ていますので、明らかに見た目が違うため素材からLEDか蛍光管か判断が出来るかと思います。

ちなみに、LED照明器具の場合は蛍光管の形をした棒形LEDや、電球の形をしたLED、またはデザイン性を考慮したボディーと一体に見えるライトバータイプなどがあり、いずれもプラスチック系の素材を使っています

実際の点灯で確認する方法

蛍光灯の場合、スイッチを押した後タイムラグがあり、グロー式の場合はグローで通電された後に蛍光灯が付く形になりますので、ラグやちらつきなどがあります。(よくチカチカして点灯する事がありますが、それはグロー(点灯管)が反応している際の動作になります)

LED照明の場合はスイッチを押したと同時に点灯(ほぼタイムラグがありません)ので、スイッチを押した後の挙動でLED照明と蛍光灯を見分ける事が可能です。

 

その他の見分け方

屋外照明や防犯灯などの蛍光灯の場合は、紫外線を発生させる為虫が付きやすくなります。よく街路灯に虫が集まっているのはこのような理由です。
逆にLED屋外照明やLED防犯灯の場合はLEDの特性上紫外線を発生させないため、虫が集まりにくいというメリットもあります。その部分でも見分ける事が可能ではないでしょうか。

さらに蛍光灯は熱を発生させますが、LEDはほぼ熱を発生させません(電源ユニット一体型の場合は電源ユニットが熱を持つ為暖かく感じる場合はありますがLED素子自体は熱を持ちません)

 実際器具を触ってみて「熱い」と感じた場合は蛍光灯と判断できるかと思います。
※ただしこの方法は直接触るとやけどをする場合もありますのでやらないことをおすすめいたします。

以上のようにLEDと蛍光灯の見分け方を説明させて頂きましたが、蛍光管も昨年の2020年に製造を終了しているようです。

今後器具を交換する場合は、既存の照明器具が蛍光灯の場合はLED照明器具に変更する事になります。

LEDには様々なメリットがあります。

LED照明のメリット

    • 寿命が大変長いため電球交換の手間がかからない

 

  • 消費電力が少ないため電気代が安く済む
  • 頻繁につけたり消したりしても寿命が縮むことがない
  • 衝撃などに強く壊れにくい
  • 紫外線を出さないため虫が寄り付かない(室外にも向いている)
  • 電気をつけるとすぐに明るくなる(明るくなるまでに時間がかからない)
  • 消費電力が少ないため、二酸化炭素の排出量が少なく環境に優しい

また、LEDにもデメリットは存在します。

 

LED照明のデメリット

  • 熱に弱いため、浴室など熱がこもる場所で使うと損傷する可能性がある(使う場所に向き・不向きがある)
  • 白熱灯や蛍光灯に比べて重量が重い
  • 360°均一に光が届く蛍光灯に対しLEDは均一に光を放射できないため、場所によって明度が異なる

上記のデメリットも均一に光を放射出来る新製品や、重量も軽くなってきているなど様々な改良がされていますので、デメリット自体は時代とともに解消されていくと思います。

また、寿命に関しては、蛍光灯からLEDに変わり始めたときから蛍光灯よりも遙かに寿命が長いと言ううたい文句がされてきました。たしかに寿命が長いのは確かですが、LEDにも故障が無いわけではありません。

蛍光灯でも同じく、蛍光管の寿命のほかに、本体にある安定器が壊れる事による寿命もあります。それと同じく、LED照明器具にはLED発光素子のほかに、AC電源をDC電源に変換する電源ユニットが内蔵(もしくは外付け)されていて、その電源ユニットが故障したり寿命となったりする事がありますので、その辺は十分ご理解頂いた上で導入を検討してください。LEDに変更したからと言って半永久的に使える物ではありませんのでくれぐれも誤解の無いようご注意ください。

現在でも、ご家庭の場合はLED化が進んでいるようですが、事業をされている会社や事務所などではまだ蛍光灯を利用されている所もあるかと思います。数十台から数百台ある蛍光灯でしたら、蛍光灯の電気料金から比べれば、LED照明器具のほうが遙かに安い電気料金になることは間違いありません。設備投資した金額と年間どの位の電気料金が下がったか等の比較をしてみて、費用対効果含めて検討されてみては如何でしょうか。

弊社でもLEDに変更する際のライティングプランから電気代のシミュレーションまで御見積もりを含めてやらせて頂いておりますので、LED照明器具に変更を検討されている場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。