5月に入ってから我が街の本庄やその周辺の地域でも25℃を超えるような日になったり、急に雨が1日中降り続いたりと何とも慌ただしい天気が連日続いていおります。
季節の変わり目とはいつもそうなのですが急な気温差に体調の管理がなかなかに難しい季節でもあります。
蒸し暑い日が続いて「さすがに暖房器具は必要ないな」なんて思った矢先に雨が降ってきて一気に気温が下がるなんて事も。
そんな時期から使い始めるのがエアコンですよね。
毎年このくらいの時期になってくると今年初めてエアコンの電源を入れたなんておっしゃる方はとても多いです。
ただやはり久しぶりに使ったりすると異臭がしたり異音がしたりと不具合が出てくる事もございます。そういったときに不具合の確認に伺った際にお客様からよく質問されます。
「もう寿命なんですかね?」
ある程度年数が経っておりますとやはり皆さん経年劣化で壊れてしまったと考えるのではないでしょうか?
ですので今回はエアコンの使用年数について紹介していきたいと思います。
この記事を読んでいただいてエアコンの買い換えや修理の判断目安にしていただければと思います。
エアコンの使用期間とは
まず、一般的にエアコンとはどのくらい使い続ける事が出来るのでしょうか?
各家電メーカーはエアコンに対して標準使用期間と言うものを設定しております。
この「標準使用期間」はエアコン本体の下部に記載されており、一般的にどのメーカーでも10年としております。
これは製造年数から10年を標準使用期間としているため、たとえば今年の最新のモデル2023年製のエアコンだとしたら2033年までが標準使用期間となります。
エアコンは標準使用期間までしか使えない?
ここまでの説明で説明で「えっ?エアコンって10年しか持たないの?」、「うちのエアコンは10年以上使ってるけどまだ現役だよ!」なんて疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
その通りで前項で解説した標準使用期間はあくまで設計上の使用期間です。
そのため大体の場合は10年を経過しても使い続けることは出来ますし、実際に筆者の自宅のエアコンも10年選手で現役です。
また、総務省による令和5年の消費動向調査によると2人以上の世帯のエアコンの平均寿命は13.6年で約65%が故障による買い換えを行っているという結果でした。
ではなぜメーカーは10年という年数設定をしたの
か?
それは保守部品の関係です。
エアコン部品メーカーによる部品の最低保有期間は9~10年となっており、これを超過してしまったモデルは保守部品がなく、修理が出来ない場合がございます。
他にも保証期間の関係などあり、10年と言う年数設定になったのでしょう。
ですのでこの標準使用期間というのは買い換えなどのひとつの判断基準という風に考えていただければ良いと思います。
エアコンの設置された環境や使用頻度によっても耐用年数というのは変化しますので一概に何年というのは言えないのはどんなものにおいても同じですね。
つまり逆を言えば10年を待たずして不具合が出てくる場合もございます。
その場合は保証期間の兼ね合いも含めて買い換えでなく修理の方向で考えるのもひとつの選択肢となります。
こんな症状が出たら要注意
ここまででエアコンの使用年数が分かってきてご自宅のエアコンを確認したときこんな症状が出ていたら修理または買い換えの時期が近いかもしれません。
①エアコンから異臭がする。
久々にエアコンを使い始めたりするときによく起こるのがこの異臭です。
季節の変わり目にタイミングで掃除をしたり、こまめにフィルター清掃をしていると大体の場合は防げたりもしますが手の届かない内部にホコリが詰まっていたり、カビなどが発生していてそれらが原因となり異臭が発生します。
こういった場合には無理に分解したりせず、専門業者にクリーニングを依頼する事をオススメいたします。
こちらに過去のクリーニングに関する記事がございますのでよろしければご覧ください
②冷房が効かない・暖房が効かない
エアコンを動かしてどんなに温度を変えても一向に涼しくならない・暖かくならないとなったとき、様いくつかの原因は考えられますがまず疑うべきは冷媒ガスの漏れかコンプレッサーの異常です。
冷媒ガス漏れは最初の段階で充填されている冷媒ガスが室内機もしくは室外機の接続部からか配管自体に亀裂や穴が開いてしまって漏れ出して冷風などが出なくなってしまう事です。
もうひとつはコンプレッサーの異常
こちらは室外機内部のコンプレッサーと呼ばれる主要部品が外気温など何らかの原因で故障してしまうものです。
この場合ですと買い換えか修理依頼をするほかありません。
コンプレッサーの異常の場合はメーカーに依頼しての修理となりますがガス漏れでしたら専門業者で冷媒ガスの補充をして解消する事があります。
ただし、これもガス漏れの原因となる箇所の特定と改善を行わなければまた同じような症状が発生する可能性がありますので専門業者に相談することをオススメします。
③エアコンから水が出てくる
エアコンを動かしてしばらくすると吹き出し口から水滴が滴り落ちてきたりする場合、排水用のドレインホースが詰まっていたりする可能性があります。屋外のドレインホースに虫やゴミが詰まっていないか確認し、除去が困難な場合は専門業者に依頼して内部の異物を取り除いてもらう必要があります。
こちらに水漏れに関する過去の記事がございますのでご覧ください
④リモコンの操作ができない
電池は新品に交換したし、ちゃんとコンセントも刺さっているのにエアコンが動いてくれない。
こういったときはリモコンかもしくはエアコン本体のセンサーの異常かもしれません。
リモコンの不調の場合は純正品でなくてもかまわないという場合でしたら家電量販店などでも学習リモコンもしくはマルチAVリモコンという名称で代替のリモコンが販売しておりますので対象のエアコンに適合したものを購入することで解消されます。
エアコン自体のセンサーの異常の場合はメーカーによる修理もしくは買い換えとなりますのでこちらも保証期間との兼ね合いを含めてご検討ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まだまだ暑くなるこれからの季節
夏の本番の前にもう一度エアコンの製造年数を確認してみて標準使用年数と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
今はまだ全然問題なく動いてくれていても壊れるときには急に症状が発生するものです。
そうなったときのために事前に年数を確認しておくことで原因に応じて修理をするか買い換えを検討するかの判断材料になると思います。
前項でご紹介いたしました修理に関しましては当社の方でも行うことが出来ますのエアコンに関するお問い合わせはお気軽にご相談ください。