先日、日本国内で数カ所に渡りオーロラが観測されて話題となりました。
オーロラと言えば主に北極圏等の高緯度において観測できる「太陽からの贈り物」などと表現される夜空に神秘的な光を放つ気象現象の一つであります。
そんなオーロラが国内で観測されたのはとても珍しいことです。しかもそれが国内数カ所に渡り観測されるのは極めて希有な現象と言えるでしょう。
ではオーロラとはどういった理由で発生するのでしょうか。
今回はそんなオーロラの発生原因とそれに伴う我々の生活への影響についてご紹介致します。
オーロラとは
オーロラとは地球の大気中において発生する現象で太陽から発せられる毎秒100トンというたくさんのプラズマが地球に向かって太陽風という形で地球に届きます。
そしてその一部が大気内に入り、大気中の酸素や窒素とプラズマがぶつかることで発光し、これがオーロラとして観測されます。
また、地球は磁石のような性質を持っており、北極がS極・南極がN極として磁場が発生しております。その為に電気を帯びたプラズマの太陽風は磁力によって引きつけられ、南極や北極で観測されるのです。
ではどうして今回様々な場所で観測できたのでしょうか。
それは太陽フレアと言う現象が関係してきます。
太陽フレアとは
太陽の表面でおきる大爆発は太陽フレアとよばれ、大きな黒点のまわりでときどき起きる現象です。
その爆発の際に電磁波や高エネルギーの粒子、それに電気を帯びたガスが放出されます。
そしてこの際に発生したプラズマが通常の太陽風とは別に地球に届き、多くの場所でオーロラが観測された要因となりました。
しかし、太陽フレアは別にオーロラが見えると言うだけで私たちの生活にも大きく影響します。
太陽フレアがもたらす影響
次に太陽の活動が活発になるのは2025年ごろと言われています。現在の活動はまだプロローグといえます。では本格的にかつどうがはじまったらどうなるのでしょうか？
総務省によりますと太陽表面で起こる爆発現象「太陽フレア」に伴う通信の乱れで船舶や航空機が使う短波通信の障害や衛星の故障、全地球測位システム（ＧＰＳ）の誤差のほか、停電やラジオが聞こえなくなるなどの影響が出る恐れがあるとされています。
それは100年に1度の巨大な爆発が起きた場合を想定した最悪のパターンでの想定でありますが特に私たちの生活に関わる部分の影響で例を挙げれば、まず携帯電話やテレビは、2週間にわたって断続的に利用できなくなったり、視聴できなくなったりします。
携帯電話は周波数が一時的にひっ迫するため、110番や119番などの緊急通報もつながりにくい事態になるとしています。
また、GPSの精度が大幅に低下し、カーナビが正常に機能しなくなったり、スマホの地図アプリが使用しにくくなったりするということです。
さらに最も深刻なのは電力の供給が滞る可能性があるという点です。
太陽フレアによって磁場に悪影響を及ぼし、電力系統に強い電流が流れます。それにより設備では保護装置が誤作動を起こしたり、誤作動が起きなくても、設備の損傷で電力供給に影響が出る事も考えられます。
過去には、太陽フレアによりカナダでおよそ10時間に及ぶ大規模な停電が起きて600万人に影響が出たこともあります。
太陽フレアへの対策
今回初めて国から太陽フレアに対する被害予想と対策が示されましたが、それは個人を対象としたガイドラインなどではありません。
そのため、影響や被害を完全に防ぐというのは難しく、個人努力で出来る少しでもリスクを小さくする方法をご紹介致します。
・有線通信の自宅の固定電話やインターネットの利用
スマホやタブレットといった端末は使う事が出来なくなりますが有線通信を利用した自宅の固定電話やインターネット等は利用可能ですので情報収集などはこう言った物で行うと良いでしょう。
・モバイルバッテリーや発電機などの電力供給源の確保
持っても深刻な大規模停電に対する対策です。これは太陽フレアだけでなく自然災害先般においても言えることですが現代の我々において電気のない生活というのは死活問題といってもいいほど大切な物です。そのため電力の確保のため、モバイルバッテリーや乾電池のストック、発電機などの電力供給源手段を持っておくことをオススメ致します。 
また、最近ではEV車を所有されている方も多いのでEV車から電力を供給するのも一つの手段だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は最近のオーロラの話題にちなんだテーマとして太陽フレアとそれがどう我々の生活にどう影響するかなどについてご紹介致しました。ただ今回お伝えした被害はあくまで最大被害の想定なので内容通りの被害が起きるというわけではありませんが事前に知っており、準備をすると言うだけでも実際に起きた際の行動も大きく変わってきます。
当社でも発電機設備等の工事を承っておりますので是非ご検討ください。
