最近では新型コロナウィルスの影響で「まん延防止」とはなっておりますが都内の飲食店などで酒類の提供が解禁されたりとほんの少しずつではありますが日常が戻ってきているようにも感じます。
しかしながら、やはり以前と比べると人も経済も停滞気味となっていることは否めません。
そんな中で活発な動きを見せているのが情報の流通です。
ご自宅で過ごす時間が多い中でSNSやYouTubeなどを利用する方も多いことでしょう。
そういった中には自身で行えるDIY術などのジャンルもあり、様々なものを活用していらっしゃいます。
ただ、中には電気に関わる部分でのDIYも含まれているため、新たなコンセントの設置やオシャレな照明器具の交換などをされている方もいらっしゃいます。
しかし、そういったものは工事士の資格を持っていない人たちはどこまで手を出してもいいのか？という部分に今回は触れていきたいと思います。
・電気工事士法とは
我々、電気工事業に携わる者が遵守するこの「電気工事士法」とは電気工事に関わる法律が定められており、その中の3条にこう記されております。
「第三条 ２項 第一種電気工事士又は第二種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ、一般用電気工作物に係る電気工事の作業に従事してはならない。」
要約しますと電気に関わる工事は電気工事士でなくてはならないということです。
ただ、全てにおいて電気工事士でないといけないのかというとそういうわけではありません。
当然、電球の交換などは工事士でなくても可能です。
ではどういうことなのか？
それを今からご説明いたします。
・電気工事士の必要ない軽微な作業・工事
こちらは先述の「電気工事法」の施工令第1条にある「電気工事士の必要ない軽微な作業・工事」の内容です。
・電圧600V以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器又は電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事。
・電圧600V以下で使用する電気機器（配線器具を除く。以下同じ）又は電圧600V以下で使用する蓄電池の端子に電線（コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ）をねじ止めする工事。
・電圧600V以下で使用する電力量計、電流制限器又はヒューズを取り付け、又は取り外す工事。
・電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器（2次電圧が
36V以下のものに限る）の二次側の配線工事。
・電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する工事。
・地中電線用の暗渠又は管を設置し、又は変更する工事。
となっております。法律というだけあって非常に難しい表現で示されておりますが要約内容は以下の通りです。
・ソケットやローゼットなどの受け口（接続器）に電線を接続する工事及びブレーカーなどの開閉器の2次側に機械装置などのコードの接続
・蓄電池（端子の接続）の中でも600V以下のもののねじ止め
・ブレーカーやヒューズで600V以下で使用するものの取り付け・取り外し
・2次側電圧36V以下のインターホン、火災報知器の2次側配線
・電線を支持する柱・腕木の設置・変更
このように「電気工事士の必要ない軽微な作業・工事」には先述コンセントの設置も照明器具の交換も含まれておりません。
ですのでそういった作業は簡単だから、難しくなさそうだからと安易に手を出さずに電気工事士に任せた方が無難です。
もし、どうしてもご自身で趣味としてDIYを楽しみたいのであれば電気工事士の資格を取得することをオススメします。
こういった先の定かでない昨今において数多くある情報にも「不安」と「虚報」が入り交じる中、間違った知識が元で事故や火災が発生しないよう分からないことや詳しくない部分に関しては専門家やプロにお願いするのが安心です。
当社でもそういったご依頼を承っておりますのでお気軽にご相談ください。
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