電力会社と電気工事会社の範囲とは?

お客様からの問い合わせで、アンペアブレーカー容量を上げたいとのお電話を頂いた際、電力会社(こちらの方では東京電力)に来てもらった所、電気工事会社さんにお願いしてくださいと言われたので電話しましたと言われます。

では、どこまでが電力会社の管轄で、どこからが電気工事会社の施工範囲なのでしょうか?

お客様もお困りの事と思いますので、簡単ですがここで説明したいと思います。

まず、電力会社は街中に張り巡らされている電線からご家庭に引き込む電線ケーブル、そして電力量計という機器までが責任分解点となります。また、宅内に置いてはホーム分電盤内にあるアンペアブレーカーが電力会社の取り扱いとなり、それ以外は全てお客様側で手配をする一般の電気工事範囲となります。

ちょっと、分かりづらい部分もあるかと思いますが、電力会社から引き込まれた電線に接続した以降メーター(電力量計)までの電線ケーブルは電気工事会社の施工範囲(お客様)、電力量計に関しては電力会社(無償)となります。またメーター以降の電気工事に関しても電気工事会社(お客様)の施工範囲となり、分電盤のアンペアブレーカーのみが電力会社(無償)の取付となっています。その為、電気の不具合に関しては電力会社が調査に来てくれますが、その時点で電力会社の責任範囲外での不具合や改修点が見つかった場合、お客様に「電気工事会社にお願いしてください。」となる訳です。

この時期によくある漏電などは、一度電力会社の方が調査に来てくれますが、その時点で電力会社責任範囲外での漏電が判明した際には、弊社のような電気工事会社に依頼してくださいとなります。

ブレーカーのアンペアを上げたい場合も、お客様のご自宅の状況によって、アンペアを上げたことによって電線ケーブルの許容電量以下のケーブルが幹線と言われるメーター(電力量計)の一次側及び二次側に施工されている場合は、幹線ケーブルを適切なケーブル太さに張り替えなければならないと言うわけです。

また、単相2線式の場合も同じく、単相3線式に変更する場合も同じく、電線ケーブルの張り替え及びホーム分電盤を単相3線式対応の分電盤に交換する必要があります。

以上が電力会社と電気工事会社の範囲とお考え頂ければよろしいかと思います。

いろいろ電話をかけるのが煩わしいと思われる場合は、弊社に直接お電話頂ければアドバイスさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。