オフィス電気のお話し

先日、本庄市の一斉清掃活動があり、当社もこの清掃活動に参加させて頂きました。

近年では各行政や自治体、企業、個人などでSDGs(持続可能な開発目標)に対する積極的な取り組みを目にすることが増えてきており、当社でも日頃お世話になっている地域への貢献と小さいながらもSDGsを意識した取り組みとして清掃活動に協力させて頂きました。

当社だけで無く、他の企業様でもSDGsなど活動に興味があったり、参加したいと考えている所は多いのではないでしょうか?

  • 継続的にこういった活動を続けるというのは難しい
  • どういった取り組みを行うことが活動につながるのか?
  • 自分たちにもプラスになる取り組みをしたい

などと思い、二の足を踏んでいる企業様もいらっしゃる事と思います。
そんな企業様に向けてオフィス電気に関連した取り組みについて今回はご紹介していこうと思います。

オフィス電気代節約はSDGsの取り組み?

オフィスにおいて使用してる電気を消費するものとして思いつくのは照明やPC、プリンターなどのOA機器その他電気機器がパッと浮かびますが最も電気を消費しているのはオフィス等の空調電気設備です。
特にこれからの季節はさらに空調電気設備に頼る事が多くなり、ピーク時には空調設備が電気使用量消費の半分近くを占めるなんて例もあります。

それに次いで照明電気設備が約3割ほど、PC,OA機器等の電気機器が2割ほどの割合でオフィス電気を消費しております。

つまり、空調設備と照明設備の消費電力もしくは電気使用量を抑えることが節電に大きく影響します。中でも都内や都市部などで多い賃貸オフィスにとっては電気代節約は固定経費削減においても非常に大きな意味を持っていると思います。

そして先述に出てきましたSDGs(持続可能な開発目標)は17項目の目標があり、電気を節電することは17項目のうちの「7,エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に該当します。

これは電気の使用量を減らしてオフィスでのCO2の削減に繋げるといった活動も含まれ、こういった小さい活動もSDGsへの積極的な参加(個人・オフィス含め)という側面を含みます。

どうやってオフィス・個人の電気代(消費電力)を抑える?

ここまでで節電を意識した活動が社会貢献の一環となると言うことご理解頂けたかと思いますがここからは具体的な節電方法についていくつかご紹介いたします。

①空調電気設備、照明器具の電気交換もしくはLED化

こちらは多くの企業様(オフィス)などが実施しているものであり、当社でも数多くの作業実績があります。また、その必要性に関しましては過去にもブログで紹介させて頂いておりますが改めて紹介させて頂きます。
そもそも壊れたり、使えないくなっているわけでないのに交換する事に意味があるのかと言う疑問につきましては結論から言いますと「あります」。
たいかに交換となれば費用がかかり、電気使用量の節電をしても結果的にはあまりかわらない、もしくはそれ以上に費用が掛かってしまうのじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、古いパッケージエアコン(天井に埋め込まれているエアコン)や蛍光灯、屋外の水銀灯投光器などは近年の新しい器具に比べ電気消費効率が非常に悪く、パッケージエアコンを例にしてみると定格電気消費電力効率は10年前のモデルと比較して約29パーセントも現行のモデルは向上もなんて事例もございます。

こういった電気消費効率(ここでは「省エネ力」と表現します)が良くないものはさらに年数が経つにつれ、機能的な面でもその効果を落としていきます。

また、照明に関して言えば通常の蛍光管に比べ、LEDは明るさもさることながら10年以上という長寿命であることから蛍光管のように交換コストも少なく、「省エネ力」が高いところも魅力です。
さらにオフィストイレなどの個室や倉庫、裏口などにはセンサー式の照明器具に変更して点けっぱなしなどのムダな電気消費を抑えるのも有効です。

②室内温度の一定化と空調効果の改善

一般的に室内温度目安は夏に28℃ 冬は20℃ということが言われております。

これは環境省が提唱するもので公共の施設及びオフィスなどではこれに準じた設定となってる場所がほとんどです。
しかし、中にはこの意味を誤解している場合もあり、この推奨されている室温目安はあくまで室内の温度に対してのものであり、空調設備の設定温度のことではありません。

環境や場所などの条件によっては設定温度を28℃にしても実際の室温は30度を超えているなんて場合もあります。
また、オフィスなど多くの人達が共有する場所よっては体感温度に個人差がありこの設定値も必ずしも好ましい数値というわけではありませんのでその場にあった設定値を定め、室温と照らし合わせながら設定してみてください。
室内の温度を快適な温度で一定に保てば空調設備の消費電力を最小限に留め、4%前後の節電になると言われています。

しかしこれでも体感温度に不快感があるのであれば空気の循環を行いましょう。
通常、冷たい風というのはどんどんと下の方へと停滞してしまう特性があり、せっかくの冷たい空気もの足下にばかり行ってしまいます。

そんなときに効果的なのがサーキュレーターです。

サーキュレーターは扇風機などと違い、直線的な風を発生させ空気を循環してくれます。
このサーキュレーターを下から上に向けて使用すればたかっていなかったときと比べ、格段に体感温度に変化が現れます。

また、最近では国内外問わず様々なメーカーが低価格帯のサーキュレーターを販売していますのですぐに導入しやすいというのも魅力のひとつです。

③使用していない部屋の照明など消灯

これが最も簡単にすぐにでも実行できるものかもしれません。
特に近年のリモートワークの普及などにより最少人数しかオフィスにいないという職場もあり、働くひとりひとりの心がけが結果に繋がります。

その反面、意識しなければせっかくのリモートワークでの業務環境でありながら消費電力をあまり抑えられず、リモートワーク本来のメリットを欠いてしまう結果となります。

④その他の「省エネ力」の低い機器家電の入れ替え

空調、照明など意外にも古いと「省エネ力」の低い電気機器家電はあります。
たとえば、給湯室もしくは休憩室にある電子レンジや冷蔵庫などです。特に冷蔵庫なども長く使えば性能も低下してきますし、古ければ壊れた際の保守部品などの徐々に無くなってきます。

さらに製造年数が特定の年数以前のものは処分にも少し手間が掛かってしまします。(詳しくは過去に当ブログ内で紹介しました「自分で出来る!家電4品目の正しい処分とその方法」をご参照ください)
そういったものをこれを機会に買い換えるのも節電に繋がります。

いかがでしたでしょうか。今回はオフィス電気についてSDGsなどの話題と併せてご紹介させて頂きました。

節電をしながら固定経費を抑えつつ、世界的な取り組みに参加し、協力することで企業的価値を向上させていく。

まさに一石二鳥であると筆者は思っております。


まだLED化のお済みでないオフィスや事業所様、賃貸オーナー様にとってもメリットあることと思いますので強くオススメいたします。

また、各行政や自治体などによってはこういった取り組みを支援する補助金の制度もある場合がございますのでそういった制度を上手に活用されるのもいいかもしれません。

本ブログをご覧になって何かご参考になったのでしたら幸いです。