電気代の節約方法について例を挙げてまとめてみました。

ここ最近、特に話題になっている電気代の高騰。だれもが生活に直結するインフラだけに、毎月の支払い負担増は深刻な悩みになりつつありますね。
こうした中で、少しでも電気代を節約し電気代の負担を減らすための節約方法について、以下に例を挙げてまとめてみましたのご参考になられれば幸いです。

日本における電気使用量の傾向は

まず、電気使用量がどの程度推移しているのかを簡単に説明したいと思います。電気使用量の傾向には以下の事が上げあれます。

  1. 総電力需要量の減少:過去10年間にわたり、日本の総電力需要量は緩やかに減少しています。これは、過去に比べて省エネ商品のスマートメーターやエコ家電が普及していることが大きな要因となっています。
  2. 再生可能エネルギーの導入が進む:日本では、原発事故をきっかけに、再生可能エネルギーへの関心が高まっています。政府は、再生可能エネルギーのシェアを増やすために積極的に取り組んでおり、太陽光発電や風力発電などの設備導入が進んでいます。
  3. 天候による変動が大きい:日本は、台風や地震などの気象変動が起こりやすい地帯に位置しており、これらの天候の影響で電力需要は急激に変わることがあります。そのため、予測された天候変化に応じて発電需要を調整することが求められます。

これらの事から、過去10年間を見ると様々な要因はありますが、数字的には緩やかに減少しているようです。やはりLED化や省エネ家電製品への買い換えなど10年もすると古くなる製品もある事から年々省エネ商品の恩恵とエコ家電、十数年前から本格的に移行してきたスマートメーター等が影響しているようです。

とは言う物の、ではなぜ昨年から今年にかけて電気代が高騰してきているのでしょうか・・・。

電気代の高騰の原因はさまざま・・・

日本での電気代の高騰にはさまざまな要因があります。ここ数年での主な要因を以下に挙げます。

  1.  再生可能エネルギーへの転換のためのコスト増加:日本は、再生可能エネルギーの利用促進を進めていますが、再生可能エネルギーの導入には高いコストがかかります。これらの世帯に対する費用負担が、電気代の上昇につながっています。
  2. 天候による発電不足:台風や地震、天候不順などの天候変化は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの発電量に影響を与えることがあります。これにより、必要な電力を賄うためには、火力発電所を動かす必要があり、電気代が上昇することがあります。
  3. 定価買い取り制度の終了:過去には、太陽光発電など再生可能エネルギーの発電施設の持ち主に対して、電力会社が発電量を一定価格で買い取る「定価買い取り制度」がありました。しかし、この制度は2019年5月に終了し、再生可能エネルギーの買取価格が下がり、結果的に電気代が上昇することとなりました。
  4. 燃料費の高騰:日本が火力発電などの化石燃料を輸入しているため、燃料費の上昇によって電気代が上昇することがあります。

以上の要因により、日本の電気代は過去数年にわたって上昇していると言えますが、省エネ意識を高め、再生可能エネルギーの普及促進やエネルギーの効率的な利用方法の見直しなどを通じて、節電に取り組むことで一定の電気代節約が期待できます。

日本における電気代の増加傾向は

日本における電気代の増加傾向は、以下のようになっています。

  1.  原材料価格の上昇:原油価格や天然ガス価格など、発電に必要な原材料価格の上昇が原因の一つです。これにより、電気の単価が上がり、電気代が増加しています。
  2. 国内発電エネルギーのバランス:日本のエネルギー政策は、従来から原子力エネルギーに依存してきましたが、原発事故を踏まえ、再生可能エネルギーへの切り替えが進んでいます。しかし、再生可能エネルギーの普及や導入には費用がかかるため、国内での発電エネルギーのバランスが変化したことが影響しています。
  3. 電力自由化:2016年に始まった電力自由化は、消費者が供給業者を選べるようになった事が影響しており、需要に対して供給業者が競争し、電気代が値上がりする場合があります。
  4. 古いインフラと保守費:日本の電気インフラは古く、保守費用が高くなっていることが原因の一つです。これに対して、電気料金に充てる費用も増加していることが影響しています。

以上のような理由があり、日本における電気代は、徐々に値上がりしていると言えます。また、地域によっては、夏場のエアコンを頻繁に使うため、更に電気代がかかる場合があるため、ランニングコストにも留意する必要があるでしょう。

電気代がかかる家電製品

  1. エアコン:夏場の冷房と冬場の暖房に使用する家電で、長時間連続使用することが多いため、電気代がかかります。
  2. 照明器具:一家に1つ以上ある家電で、常時使用するため、電気代がかかります。LED照明など省エネタイプの設備に変えることで、電気代を節約できる場合があります。
  3. テレビ:60インチ以上の大型テレビを長時間使用する場合、電気代がかかることがあります。
  4.  冷蔵庫・冷凍庫:連続的に動作しているため、常時一定の電気を必要としており、年間を通じて電気代が多くかかります。しかし、最近ではエコ設備が普及しており、電気代を節約することができます。
  5. 電気オーブン:放熱が多いため、電気代がかかります。

これらの家電製品は、経年劣化によってより高い電気代を必要とする場合があるため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。また、省エネタイプの設備に変えることで、電気代を節約することができます。それに加え、日頃の使用方法の見直しや節電意識を高めることで、より効果的な電気代節約が可能となります。

最後に電気代の節約方法として、どのようにしたら電気代を節約できるかなどの見直すべきポイントを例に挙げてみました。

家電製品の使用

  • 長時間使用しない場合は、コンセントから抜く
  • 電気代が高くなる冷蔵庫やエアコンなどの使用を減らす
  • LEDや省エネタイプの電球に交換する
  • エコモード機能を有効にする
  • スタンバイ時でも消費電力の少ない家電製品を選ぶ

電気を使う時間帯

  • 夏場の昼間はクーラーの使用を避ける
        
  • 深夜~早朝にかけて、電気使用量が安くなる時間帯を利用する
        
  • シャワーの使用を朝より夜に移すなど、時間帯を変えることで節約できる場合もある

見直すべきポイント

・契約している電力会社のプランを見直す
・節電グッズを導入する
・夏場は風通しを良くすることでエアコンの使用減少を期待する
・冬場は断熱材を貼りつけ、暖房を効率的に使う
・節水と合わせて、給湯器などの間接的な電気代も抑える

以上、いかがでしたでしょうか?
今後電気、ガス、水道等、もちろん食品もそうですが、生活する上で一番密着しているものに対して、益々価格の高騰など予想できなくもありません・・・。
今一度、生活スタイルや今できることを見直して、少しでも前向きにとらえて見てはいかがでしょうか?

これからの季節は、毎年エアコンの買い換えや新規購入など増えていく時期になります。
弊社でも6月あたりから9月頃まではかなりの数のお客様からエアコンに関しての工事のご依頼がございます。
以前、エアコンの交換時期の記事を取り上げましたが、長年使われているエアコンなども古い機種10年以上の製品と現在の製品とでは電気代がかなり押さえられる消費電流になってきています。取り付ければよほどの事がない限り、10年は十分使える物ですから、電気代節約のために思い切って買い換えるのも良いと感じます。

エアコンの事でご不明な点がございましたら、何なりとお問い合わせくださいませ。

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