アンペアブレーカーの契約変更は電線を変えることも・・・。

先日、お客様より30Aから40Aに契約変更をしたいとのお問合せがございました。お客様のお住まいは築30年以上程で、過去に契約変更され現在30Aだとの事でした。屋外の引込が単相100Vだった為(電線本数が2芯)、現在の状況ですと30Aまでとなり、40Aに変更する為には引込線を3芯にする必要があります。さらに容量変更に伴い電線サイズや芯線数も変わるため、電力量計以降の配線張り替えが必要となります。

また、単相2線式から単相3線式(200Vも使用できる)に変わりますので、今までの分電盤も変更する必要がでてきます。ちなみに、メインブレーカー(契約ブレーカーの変更と、電柱→電力量計までの電線張り替えは無料で電力会社が行ってくれますが、電力会社への申請等の費用が別途発生しますのでご注意ください。現在の新築などでは最初から単相3線式での使用を考慮しているので問題ありませんが、築年数の経っている家などの場合には、単相100V(2線式)で引き込まれている場合もあります。

通常ですと幹線の太さの判断はあるものの、電力会社へアンペア変更の依頼をするだけで良いものが、思わぬ出費となる場合もありますので、そう言った場合もあるという事をご承知頂ければ幸いです。