電気工事業者の悩み・・・。

今月の半ばに、弊社の地元付近である深谷市内で、太陽光発電施設の電線ケーブルが盗難にあったそうです。最近は小規模な太陽光施設より、大規模なメガソーラ事業が多いため、今回のような盗難が後を絶ちません・・・。

被害に遭われた業者様は大変悔しい思いをされたことと心中お察しいたします。弊社も以前太陽光発電の施工をしていた際にケーブルの盗難にあった経験があります。弊社の場合は工事中での盗難でしたが、今回の場合のように既に運営している状態での盗難が最近は多いようです。

なぜ、稼働しているのに電線ケーブルを切断して盗まれてしまうのか?そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は太陽光発電特有の事情があります。と言うのも発電は日中の日が当たる時しか発電しません。当然夜などは太陽光がなく発電しないため、電線ケーブルには電流がほぼ流れないことになります。その盲点を悪用しての盗難となるわけです。もちろん全く電気が流れない訳ではありませんが、電気に詳しい者が犯罪者の中にいればたやすくケーブルを盗むことが出来ると感じます。またその他にも、広大な土地を利用する太陽光発電施設の場合は、街中などでは無く、大体が過疎地や山間、民家の少ない場所が多い為、人目に付きづらいと言う点も上げられると思います。

最近では監視カメラを設置している場所も多いのですが、防犯的な監視カメラでは即座に対応できないのも悩ましいところではないでしょうか?

非常に悲しいことですが、電線ケーブル(銅)が高騰するとこのような犯罪が増えてくるのも事実です。

電気工事業者としては非常に悩ましい所ではありますが、日々防犯意識を高めこのようなリスクを少しでも軽減できるよう努力するほかないようです。(引き渡し後の盗難にはどうすることもできませんが・・・)

今回の盗難に対し、業者さんは新聞に「何も悪いことをしていないのに持っていかれて、ただただ悔しい」と複雑な心境を語ったそうです。本当にこの言葉に尽きると思います。

世の中からこのような犯罪が少しでも減ることを祈るばかりです・・・。