実は違う?!  エアコンの畳数のホントの意味

先日、オーロラやウィンタースポーツなど寒い気候で知られるカナダにおいて49.6度という気温を記録したというニュースを拝見いたしました。
さすがにこれほどの気温にはなりませんが我が国においても夏というのは毎年、茹だるような暑さとなって場所によっては命の危険があるなどという場合もあります。

しかもそれは屋外に限らず、屋内においても言えることです。
そうなってきますとエアコンなどによる空調管理が非常に大事であり、今や欠かすことの出来ない家電のひとつとなりました。

筆者も自宅のエアコンがもう10年来の付き合いとなって、そろそろ新しいものに交換しないとかななどと考えております。
そんな折に家電量販店などでエアコンのコーナーに行き、品を見定めておりますとよく目にしますのが「6~9畳用」や「8~12畳用」などの表記です。
筆者もこの仕事に就く前はこの表記だけを見て「部屋が8畳だから[6~9畳用]って書いてあるこれでいいのか」などと思い、購入しておりましたが実際、この表記の判断は間違っております。
今回はそんなエアコンの畳数の話をさせて頂きます。


畳数の表記の意味

よくカタログやお店のタグに書かれているこちらの畳数ですが、たとえば[6~9畳用]を例として説明しますと本当の意味は[木造構造なら6畳分、鉄筋構造なら9畳分の性能]という意味になります。ものすごく大事な部分を省略されているように感じますがこれがスペックの正しい意味となります。
ですので先述の筆者の判断は誤りであり、鉄筋構造のホテルの部屋や事業所ならまだしも、木造住宅などではスペック上6畳分の性能しかないということになります。


能力の読み方

畳数以外にも項目で「能力」なんて表記がありますがこちらは文字通り、そのエアコンの性能表記であり、○○kwなどと表記されております。そこで注目して頂きたいのが○○kwの下に(0.3~2.8)などと表示されている部分です。
こちらは能力の最小値と最大値を示すもので最小値の数値が低いほどに細かな温度管理が可能で、逆に最大値が高いほどハイパワーで短時間に部屋の温度を変えられるということです。
つまりこの能力出力の幅が大きいものは高い能力のモデルであると言えます。


畳数や能力が記載されている理由

以上の項目で判断してお部屋にあったエアコンが選べるかというとそういうわけではなく、より正確に判断するためには部屋の断熱性能や向き、窓の大きさや設置場所など様々な条件を考慮した上での選定となります。
ここまでシビアな判断となりますと専門家にアドバイスを仰ぐ事になってしまいますので、そのためにあくまで私たちでも出来る判断の目安として記載されております。


今回は意外と知られていないエアコンの表記についてお話しさせて頂きました。

また、当社でもホームエアコンの設置などの業務も承っておりますのでお気軽にご相談ください。