電撃殺虫器について

よく地方のスーパーや昔からあるコンビニなどで夜間に出入り口前の上部で青白く発光している装置が「パチンッ!」と音を立てる
を所を目にしたことがあると思いますがそれこそが電撃殺虫器です。その原理は紫外線を多く含む光で害虫を引き寄せ、変圧で発生させた2000~7000Vの高圧に接触した害虫を駆除するといったものです。
これはスタンガンの原理と似ております。

ただ、「スタンガン」を例えとして使わせて頂きましたが害虫が接触する部分の電圧は高くなっておりますが2次側電流は20mA以下に設定され、人体が接触しても致命的な損傷を受けないようになっております。
また、ガードも取り付けられており、仮に外されても電気を遮断するように十分な安全設計にされております。

このように電撃殺虫器の説明をさせて頂きましたが先述のものはあくまでお店などにある業務用の話で電気設備基準に沿った設置高さなども決められております。

最近では家庭用にもっと簡易的なコンセント式のものやテニスラケットの形を模した乾電池式のユニークなものまでいろいろとございます。

ただどれも電気による殺虫器であることには変わりなく、取扱の際には説明書や注意書きをよくご確認の上、誤った取扱をしないようにしてください。

また、業務用に関しましても大手家電メーカーのPanasonicさんなどは生態系保護や、回復の声を聞き受け、今年の9月をもって電撃殺虫器の生産を終了することを発表しており、今後はその代替品として殺虫能力のないLED誘虫器を先月より発売しております。

軽傷ながら市販の電撃殺虫器で怪我をされる方がいらっしゃったと言うことを耳にしましたので今回、電撃殺虫器のお話をさせて頂きました。こちらの記事を読んで頂き、そういった怪我や誤った使用方法が減って頂ければ幸いです。