洒落にならない電気の怖い話 「ペットのいる方、ご用心」

 

先日、熊谷のとあるご家庭より「コンセントから焦げ臭い匂いがするので見て欲しい」というような連絡がありました。

 

焦げ臭いと言うくらいなのだから状況的に危ない状態なのではないかと思い、できる限り早く向かおうと、現場からの帰社途中にそのお宅へ向かいました。

連絡のあったお宅に到着し、インターホンを鳴らすと玄関が開いたと同時にそのお宅の2匹のワンちゃんの熱烈な歓迎を受けました。

それから中にお邪魔して問題のリビングのコンセントを確認してみると、そこにはガムテープで使えないように目隠ししてあるコンセントがありました。

ガムテープを剥がして確認してみると口元が真っ黒に焦げ、熱によって変形してしまったのであろうコンセントがあらわになったのです。

これには正直驚いてしまいました。
筆者も電気工事に長年携わってきましたがこれほどになってしまった状態のコンセントを実際に見るのは初めてでした。

しかし、すぐに「これはまずい」と思いブレーカーを落とさせてもらって新しいコンセントに交換させてもらいました。

 

その後、原因を突き止めるためにその家の方に詳しい状況を聞いてみますとどうやら元々、コンセントは家具の裏になっていたらしく焦げた匂いがした時に家具をどかしてみると焦げてしまったコンセントと大量の犬の抜け毛が溜まっていたそうです。

季節の変わり目となり、犬や猫の換毛期で普段より多くの毛が抜け替わるこの時期。
そんなタイミングで掃除のしにくい家具の裏にあったコンセントがトラッキング現象を起こし発火してしまったというのが今回の事の顛末でした。

 

今回の一件では直接的な被害もなく、怪我をする人もでることない幸いな結果となりましたが、もしもこれが誰もいないときや寝静まってしまった場合、もしくはもっと危険な条件だった場合、大きな事故や火災、さらには大切な家族やペットの命にも関わってしまったかもしれません・・・。

 

皆さんのお宅は本当に大丈夫ですか?