電気自動車とEV充電設備について

近年、世の中で様々な変化は多くありますがそんな変化のひとつとしてあげられるものの中に自動車のEV化もあげられます。

欧州では排ガス規制に対する積極的な取り組みが行われており、世界的に「脱炭素」を掲げた活動が盛んになってきております。

 

そういった中で「EV車」と言う言葉を連日耳にする機会が増えてきていることと思います。 というわけで今回は「EV」にスポットを当ててご紹介していこうと思います。


EVってなに?

皆さんの周囲でもEV車の購入を検討されていらっしゃる方やもうすでにEV車を所有している方なんかもいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、そもそもEVってなんとなくは分かってはいるけど具体的にはよく分かっていないなんてありませんか

今回はそんなEVについて説明していきたいと思います。

皆さんのよく言う「EV」とは正式には「Electric Vehicle」(エレクトリック・ビークル)というもので言葉そのままに「電気自動車」を意味します。

国内ですとこのジャンルにおける先駆者たる日産のリーフなどが多くの人に認知されているのではないでしょうか。 その他にも国内外問わず各メーカーなどからこぞって新たなEV車が登場しています。

 


EVのメリットって?

皆さんが何よりも気になるのは今の車と比べて何がメリットになるかでしょう。 具体的なEVのメリットとデメリットをご紹介します。

 

・メリット

①環境に優しい

言わずもがな、EV車は環境に優しいんです。

とはいえ、正直あまりそういったことに興味が無いと言う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、少し待っていただきたい。 環境に優しいと言うことは先述でしている今後さらに厳しく排ガス規制においても対応できると言うことなのです。

そう遠くない将来、ガソリン車は今以上に肩身の狭い存在となってしまう可能性がありますし、事実、ホンダなどは2040年を目途に販売ラインナップからガソリン車一掃することを大胆な発表をしています。そうなってくると今後は自然とEV車という選択肢が今以上に当たり前となりえるでしょう。

 

②コストを抑えられる。

EV車をセールスポイントとして真っ先にあげられるのがコストの部分でしょう。

その具体的な理由としては燃料自動車の原動力となるガソリンや軽油、それらの元となる原油は99%以上を海外からの輸入に依存しております。そのため世界の情勢や国内の経済状況に左右されやすく価格が安定的でないという事になります。

そしてそれは私たちが今まさに肌で感じていることなのです。

しかし、EV車の場合はその原動力を電気としているので今でこそ電気料金の値上げなどで変化は起きているものの原油などの燃料に比べて日々の価格の激しい変動というのはありません。

そして年間などの中・長期的スパンで考えてみるとランニングコストも燃料自動車よりも抑えられます。

 

③非常時の電源確保が出来る。

あまり知られていない事かもしれませんが電気自動車に充電した電力は非常用電源として取り出すことが可能なのです。 事実、ここ近年で起きた災害を例としてみますと2019年の東日本台風などでは自動車ディーラーが被害に遭った地域の避難所に非常用電源として電気自動車を提供し、スマートフォンの充電や照明電源として利用されたりもしています。

 

とここまで電気自動車のメリットについてご紹介してきましたが残念ながらデメリットは存在しますのでそちらもご紹介いたします。


デメリット

①充電時間

電気自動車を迷っている方々の懸念要素としてあげられる充電時間の問題です。

通常、燃料自動車ですと給油は数分程度で可能ですがEV車の充電となるとそうはいきません。 たとえば、カーディーラーさんやGS、大型商業施設の駐車場にある急速充電器なら30分程度で充電が行えますが家庭に設置する充電器では航続距離を160Kmとして200Vでは約7時間、100Vにいたっては約14時間も掛かってしまいます。

この点に関しましてはスマートフォンなどと同じように今後のバッテリーの性能向上にきたいといったところでしょうか

 

②充電設備の設置

電気自動車を購入したのなら当然、充電設備を設置しなければなりません。

設置するとなれば設置工賃もかかってしまいます。 ですがメリットの部分でも記したとおり、普及率が高くなっていくにつれて今後「当たり前」の設備になるかもしれません。

10年前までは各家庭に無線LAN設備を導入するなどとは思ってもいなかった事がスマートフォンの普及で普通のことになったり、コロナ以前には難しいと考えられていた在宅勤務というスタイルが珍しいことでも無くなったりとそういったことを考えてみると些か発想の飛躍とはなってしまいますが決して今後に生かせない設備投資というわけでもないんです。

さらに充電設備の設置は場合によっては資産価値の向上にも繋がります。

こちらにつきましては次項で詳しく説明させて頂きます。

 

③車両価格

こちらも自動車の購入時にどうしても意識してしまう部分だと思います。

現状、ガソリン車などに比べてEV車は割高となっているのが現状です。 理由としましては従来の内燃自動車よりも複雑な構造と大容量の高価なバッテリーが備わっているからです。

しかし、こちらはあくまで「現時点」でのお話しです。これはどんな工業製品においても言えることなのですが各メーカー技術的ノウハウを積み上げていくと共に今後益々、今よりも高性能かつ価格を抑えたモデルというのは登場してきます。

従ってこちらのデメリットは現状での問題であり、今後解消されていくのではないでしょうか?

また、行政や各自治体において地域差は多少あるもののEV車の導入による補助金の制度なども存在します。そういった制度の有効活用によって費用を抑えるという方法もあります。

 


EV設備で資産価値向上!?

前項のデメリットの部分でも少し触れましたがEV充電設備を導入することは支出の発生するだけではありません。 たしかに設置には費用が掛かってしまいますが捉え方によってはそれは設備投資となるのです。

詳しく説明いたしますと今後EVの需要というのは間違いなく拡大していき、それに応じてEVの充電設備の導入がスタンダードとなっていきます。 そうなりますと持ち家などの住宅資産にすでにEVの充電設備が備わっていたらどうでしょうか。

他の充電設備のない住宅に比べて圧倒的なセールスポイントであり、アドバンテージとなります。

 

そしてこれは何も持ち家に限った話ではないのです。実はEV車購入に二の足を踏む理由には「賃貸住まいのために充電設備を確保できない」などという理由も存在します。 これもまた、現状国内にEV車の普及率の低さによる充電設備の重要性が浸透していないのが表面化している証拠です。

そのため賃貸オーナーさんや賃貸物件を運営している企業さんなどには充電設備の導入をお勧めいたします。これは必要としている需要の獲得と他の賃貸物件との差別化をすると言う意味でも非常にメリットのある事だと思います。

他にも街中などにある有料駐車場などには奥詰まって駐車しづらくあまり利用されないいわゆる「駐車場の空き問題」などがありますがそういった箇所に充電設備を設置して積極的に利用してもらうといった解決策をとる例などもございます。

 


まとめ

いかがでしたでしょうか。

まだまだ普及率の低いEVですが今後拡大されてくると言うことが予想されます。急に必要に迫られたときどういった社会情勢になっているか分かりませんので予め導入の検討をしておくのもいいかもしれません。

また、EVの補助金などには地域差はありますがいずれも有効期間の定められているものが多いので対象となる期間のうちに行うことを強くオススメいたします。

 

当社でもEV充電設備の施工なども行っておりますのでお気軽にご相談ください。

 

この記事を読んで頂き、少しでもEVに対するイメージがポジティブになって頂けたら幸いです。